【事業計画】

米washingtonpost.comが個人情報アンケートを開始
~より的確な広告配信を目指す

■URL
http://www.washingtonpost.com/survey
http://www.washingtonpost.com/wp-adv/mediakit/mediacenter/pr/2002/release_registration_aug02.html

 米washingtonpost.comは7日、これまで自由にコンテンツを閲覧できたサイトの方針を変え、利用者に対して短いアンケートを実施することを明らかにした。

 このアンケートでは生まれた年、性別、郵便番号などを収集するだけで「個人を特定できる情報は聞かない」方針だ。cookieを使用できるようにしていれば利用者は一度このアンケートに答えるだけで、あとは自由にサイトのコンテンツを閲覧できるという。

 このアンケートを実施する理由についてwashingtonpost.comのCEOであるChristopher M.Schroeder氏は「我々のオーディエンスについてもっと多くを知ることは、私たちが利用者のニーズを満たす製品を開発し、より的確な広告を配信することで持続的にユーザー体験を向上させるようにするものだ」と説明し、広告配信にとって重要な情報であると説明した。さらに「我々はインターネット広告の未来に確信を抱いており、このアンケートはインターネット広告の潜在的可能性を完全に引き出せるようにしてくれるだろう」と広告面でのメリットを強調している。

 washingtonpost.comのライバルであるNYtimes.comは以前から無料の個人情報を含めた利用者登録制度を実施しており、最近になって個人情報の入力内容も増やしたが、その際特に報道発表を行なわれなかった。インターネット広告不況も相まって、今回のwashingtonpost.comの発表が米国のコンテンツサイトの広告展開にどのような影響を与えるのかが注目される。

(2002/8/8)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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