■URL
http://www.ikimbo.com/press-jabber.htm
米IkimboとJabberは12日、両社がお互いの技術を企業内のリアルタイム通信を行なうためのソリューションとして組み込むことで合意したことを発表した。特に金融サービス業向けのシステムや企業の基幹アプリケーションにおいて利用される予定だ。
Ikimboは、企業ができるだけ迅速に顧客の要求に応えられるようレスポンス時間を向上させるためのアプリケーションを開発しており、ERPソリューションやデータベースなどと連携させながら社員がチャットできる環境を発表してきている。
この提携によりIkimboは自社のリアルタイム通信ソリューションにJabberのインスタントメッセージ機能を統合し、Jabberのメッセージング機能と在席識別機能をエンタープライズアプリケーションに統合し、企業のサプライチェーンや通信ネットワークを高機能化する。また「Jabber Communications Platform」がIkimboのアプリケーションスイートの推奨プラットフォームとなる。
Jabberでは、Ikimboが開発したSEC(米国証券取引委員会)やNASD準拠の文書保存技術「Ikimbo Archive」をJabber Communications Platformに統合することを検討している。この統合によりJabberに完全な文書保存や分析機能が備わることになり、特に法令準拠のシステムが求められる金融業界でインスタントメッセージへの需要が増えることを期待している。
インスタントメッセージで大きなシェアを確保しているAOL Instant Messenger、MSN Messenger、ICQ、Yahoo!Messengerなどが個人向けの機能強化に努めているのに対して、Jabberはアプリケーション内に統合されたり、企業内のインフラの一つとしてとらえられることが多く、独自の戦略が見られる。
(2002/8/13)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]