■URL
http://www.streamcastnetworks.com/8_21_02b.html
http://www.streamcastnetworks.com/8_21_02a.html
米StreamCast Networksは21日、P2Pファイル交換ネットワーク「Morpheus」に対応するデジタル著作権管理(DRM)ソリューション「CintoA」をリリースしたと発表した。
CintoAは、コンテンツ所有者が試用できる期間や無料で視聴できる回数を指定するなど、作品の利用に関する規則を設定できるソリューション。CintoAでパッケージ化することで、コンテンツをMorpheusネットワークで配布するアプリケーションに変えることができる。また、CintoAには少額決済プラットフォームが組み込まれ、アーティストが料金を設定して収入を得られるようになる。
MusicCity.comを通じてCintoAファイルを購入したMorpheusユーザーには、購入した楽曲のパッケージの一部として、歌詞や画像、履歴情報などを閲覧できるようにする。
StreamCastはアーティストに対し、CintoAを1曲当たり125ドル、フルコーラスの楽曲に対しては最大12曲まで1曲当たり495ドルで提供する。アーティストは楽曲をMusicCityにアップロードして、CintoAでパッケージすることができる。
また、StreamCastは併せて、P2Pファイル交換ソフトの新版「Morpheus 2.0」に電子決済プラットフォーム「Morpheus Commerce Platform」を組み込んだことを明らかにした。これにより、Morpheusアプリケーションから直接楽曲を購入できるようになる。さらに、電子財布システム「Morpheus Wallet」を組み込み、2.95ドル以下の少額決済でコンテンツを購入できるようにした。
StreamCastは現在、米レコード協会(RIAA)などから著作権侵害訴訟を起こされている。MorpheusにDRMソリューションや電子決済プラットフォームを組み込むことで、無料交換モデルからの転換を図り、RIAAなどの追求をかわす狙いもあるようだ。
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(2002/8/22)
[Reported by 江藤 浩幸]