【業界動向】

コダックとNEC、Webサービスを用いたデジタル写真プリントシステムを構築

■URL
http://www.kodak.co.jp/JP/ja/corp/news/nec.shtml

 コダック株式会社は、日本電気株式会社(以下NEC)と共同で、Webサービス技術を利用したオンライン写真サービスシステムを構築したと発表した。

 コダックでは、Webサービス技術を利用したことで、複数のサービス事業者と連携してのオンライン写真サービスが容易に実現できるという。このため、大手ポータルサイトのアルバムサービスや、カメラ付き携帯電話向けコンテンツなどと連携したプリントサービスが、これまでより容易にかつ効率よく構築できるとしている。このシステムに対応した展開として、9月上旬よりPC用の画像閲覧・操作ソフト「Kodak EasyShareソフトウエア」の無償ダウンロードを開始する。同ソフトはこれまでコダック社のデジタルカメラユーザーに向けに提供されていたが、Webサービスに対応したバージョンアップ版を無償提供することで、ソフトを使ったオンラインサービスの利用を拡大する。また同時にコダックサイトで運営しているオンライン写真サービス「Print@Kodak」も、Webサービス技術に対応したものにバージョンアップする予定だ。

 今回のシステム構築は、デジタル写真関連の標準技術を開発・推進する業界団体「International Imaging Industry Association」が今年6月に発表した規格「Common Picture eXchange Environment」(以下CPXe)に対する、米Kodakによるサポートの一環という面も持つ。「CPXe」は、デジタル画像のプリント注文や処理を、従来の銀塩フィルムと同じように容易に行なえるようにするもので、この規格に対応するショップやサービスが連携した場合、旅先で撮ったデジタルカメラの画像を現地の写真店からプリント注文し、帰宅してから自宅近くの写真店で受け取るといった使い方が可能になるという。「CPXe」はWebサービス技術をベースとしたオープンなシステムを目指し、今年度末までに最終的な仕様を公開する予定で、米Kodakでは仕様公開時点での速やかな対応を表明している。また写真店向けに提供しているASPサービス「PhotoClick@Retail」も今後Webサービス技術に対応させる予定だ。

(2002/8/22)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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