■URL
http://www.webstandards.org/buzz/archive/2002_08.html
http://www.markokarppinen.com/20020822.html
http://validator.w3.org/
Web標準化団体World Wide Web Consorsium(W3C)の会員自身のサイトがHTML標準に準拠しているかどうかを調べる調査が実施された。これはフィンランドのWebデザイナーMarko Karppinen氏が今年2月に個人的に調べた調査を発表したところ大きな反響を呼んだことから再度行なわれたものだ。
その結果として、W3Cの現467会員のサイトで調査時点で接続可能だった454サイトのうち、W3Cの定めたWeb標準に準拠した“正しい”Webサイトは21サイト(4.6%)だった。この数字は少ないように見えるが、2月の時点では正しいサイトがわずか3.7%だったことを考えると24%の増加率ともいえる。
調査方法は、W3C会員リストのすべてをHTMLページが標準準拠かどうかを調べるサービス「W3C Validator(W3C HTML Validation Service)」にかけ、エラーが出なかったサイトを並べていったものだ。W3C Validatorは初期設定のまま実行された。
2月に最初の調査結果が発表された時には正しいサイトがあまりにも少ないという事実に大きな反響があったが、再度の調査で結果が改善したことによりMarko Karppinen氏は「物事は良くなるしかない」と述べている。
Webの標準化は、どのようなブラウザーでも同じ表示ができるようになることで特定のブラウザーやOSに依存することを避ける上で重要なことだと考えられており、多くのブラウザーがW3C標準準拠に向けて努力を重ねている。
(2002/8/26)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]