■URL
http://www.teles.de/holding/ger/presse/02_08_22/c_news_d_01.html
http://www.dtag.de/
http://www.telekom.de/
独通信ベンチャーTELESは23日、通信大手Deutsche Telekomおよび同社の提携会社SES S.A.(ルクセンブルク)について、両社が独国内で提供する衛星経由のブロードバンドサービス「TDSL-Dienst via Satellit」が、TELESが保有する特許権および実用新案権を侵害したとして損害賠償などを求めて独マンハイム地裁に提訴した。
TELESは、衛星経由のDSL技術をカバーする特許および実用新案(「skyDSL特許」および実用新案)を保有している。詳細な内容は公表されていないが、TELESでは、Deutsche Telekomが提供するサービスがこの特許権または実用新案権に抵触すると主張している。
TELESによれば、この特許および実用新案は欧州全域をカバーするものもある。TELESでは衛星DSLを2000年からサービス提供しているが、現状で2,500人しか会員を得ていない。しかし独国内での衛星DSLの利用者は10万人に達する可能性があるといわれており、欧州全域では、数百万から数千万規模の市場になる可能性もあるという。
Deutsche TelekomとTELESは2002年3月に技術提携の話があり、両社の交渉がまとまるかにみえたが、条件が折り合わなかった。Deutsche Telekomは、旧国営の強みを活かして衛星DSLなどの新しい分野でも強みを発揮しているが、国内外から公正な競争をしていないという批判もある。
今回の特許紛争は、ブロードバンドという比較的新しい分野での知的財産権紛争だけに、独国内だけでなく欧州各国からも注目を集めている。
(2002/8/26)
[Reported by Gana Hiyoshi]