米Yankee Groupは22日、欧州では金融サービスと通信業界がeビジネス技術を最も速く導入しており、これらの2業種は「2004年末までにはWebサービスを全面的に利用するようになる」との調査報告を発表した。また、小売り業者や製造メーカーなど、他の業種では2005年末までにWebサービスを利用するようになると予測している。
Yankee Groupの上級アナリストを務めるLandry Fevre氏は「欧州全土に渡って、巨大多国籍企業は多数のアプリケーションやレガシーシステムの整理統合を進めている。また、買収合併を通じて海外へと成長した企業は、Webサービス導入により、統合コストの50~66%削減や取引コストの削減という利点を得られるだろう」と分析している。
現在、ほとんどのWebサービスは社内に導入され、企業がこの新技術をどのように利用するのが最良かを試験している段階にある。ソフトウエアベンダーはドットコム崩壊後に新たな集積源を確保し、回復するための機会を得るため、Webサービスに関するマーケティング活動に力を入れている。
(2002/8/26)
[Reported by 江藤 浩幸]