【業界動向】

米NAI、ギガビット級のネットワーク監視装置で侵入を追跡
~Traxessから技術を買収

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http://www.nai.com/naicommon/aboutnai/press/pr_template.asp?PR=/PressMedia/08262002.asp&Sel=1318

 米Network Associates(NAI)は26日、米Traxessから製品「DragNet」とそれに関連する技術を買収したことを発表した。買収金額などの詳細は明らかにされていない。

 DragNetはギガビット級のネットワークを監視し、流れる情報すべてをディスクストレージに記録し、その後記録された情報をもとにWebセッションやFTPプロセス、メールなどの実際に操作が行なわれた状況を再現する一連の技術である。こうした技術はハッカーの侵入を追跡する時の有効な手段となるだけでなく、企業の情報漏えいや従業員の監視などといった用途に使われることもあり得る。

 この買収についてTraxess会長のRalph Yarro氏は、NAIに売却した理由について「我々がDragNetシステムを研究し開発し販売するために費やした年月を考えれば、NAIのようにセキュリティーに専念している企業によって業界に成功裏に発表してもらいたかったからだ」とコメントした。

 DragNet技術のプロトタイプは現在動作確認されており、NAIのSniffer Network Analyzerプラットフォームと共に2003年第2四半期頃までに出荷される予定だ。

(2002/8/27)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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