■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2002/aug02/08-26WSDKPR.asp
http://msdn.microsoft.com/webservices/building/wsdk/default.asp
米Microsoftは26日、Webサービス開発キット「Web Services Development Kit」(WSDK)の技術プレビュー版をリリースした。同ツールは開発者向けサイトMSDNで無料公開されている。WSDKは、開発者が「WS-Security」や「WS-Routing」「WS-Attachments」といった最新のWebサービス仕様を使って、Webサービスアプリケーションを開発できるようにするツールだ。
WSDKにより、統合開発ツール「Visual Studio .NET」や.NETプラットフォーム「.NET Framework」を強化して、最新のWebサービス仕様を容易に作成したり、実装できるという。例えば、開発者がVisual Studio .NETを用いて、既存のWebサービスアプリケーションに数行のプログラムコードを追加するだけで、WS-Security準拠のデジタル署名や暗号に対応可能となる。
WSDKの技術プレビュー版には、Webサービスのセキュリティ仕様「WS-Security」に準拠した、「SOAP」のデジタル署名や暗号化を含むセキュリティ機能、SOAPメッセージヘッダ中にメッセージアドレスを配置する方法を記述する仕様「WS-Routing」によりWebサービスをルーティングする機能、Webサービス同士のコミュニケーションに付属物を添付できる機能などが含まれている。
WSDKを利用するには、OSとしてWindows 2000 ServerまたはWindows XP Professional、プロセッサとしてPentium 233MHz以上、64MB以上のRAM、「Internet Information Services (IIS) 5.0」、「.NET Framework SDK version 1.0」と「Service Pack 2」以上などが必要だ。
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(2002/8/27)
[Reported by 江藤 浩幸]