【ソフトウェア】

スパム情報をユーザー間で共有できるソフト「Matador」β版公開
~新興企業の米MailFrontierが開発

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http://www.mailfrontier.com/

 新興企業の米MailFrontierは26日、スパム対策ソフト「Matador」のβ版をリリース、無料公開したと発表した。同社は併せて、投資会社の米Draper Fisher Jurvetsonと米New Enterprise Associatesから、総額500万ドルの資金を得たことを明らかにした。

 MatadorはMicrosoftの「Outlook 2000/2002」に対応する個人ユーザー向けのスパム対策ソフト(Windows 98/ME/2000/XP対応)。その特徴として、ユーザーにとって重要なアドレスや話題を自己学習する機能や、スパムと識別したメールに対して「ジャンクボタン」をクリックするだけで、ユーザー間でその情報を共有できる機能、送信者を確認してスパムだと疑わしいメールの送信者に対して問い合わせをする機能などを備えている。

 MailFrontierの共同設立者でCEOを務めるPavni Diwanji氏は「既存のソリューションは、コンテンツのフィルタリングやブラックリストとの照会など、一般的に1つの機能しか備えておらず、多くのスパムを見逃している。我々はスパムと戦うため、ユーザーに『1個の銀の弾丸』ではなく『弾薬箱』を提供する」とアピールしている。

 MailFrontierはPavni Diwanji氏とBrian Wilsonが共同で設立した企業。Pavni Diwanji氏はベテランの実業家で、米Kendaraを1999年に創業した経歴を持つ。KendaraはExcite@Homeに買収され、Pavni氏はExcite@Homeが破綻した2001年9月まで、同社で電子メールやインスタントメッセージング、セキュリティ製品などを取り扱うクライアントソフトウェア部門を率いていた。一方のBrian氏は、Kendaraで主任技術者を務めた経歴などを持つ。

(2002/8/28)

[Reported by 江藤 浩幸]

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