■URL
http://www.redsheriff.com/jp2/
レッド・シェリフの増田勇社長
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レッド・シェリフは米Red Sherifの日本法人で、Webサイトなどのユーザー動向調査を行なっている。同社の調査手法は“全数調査”と呼ばれるもので、測定対象サイトのHTMLに専用のJavaスクリプトを埋め込み、Webブラウザーでページが表示された時に測定サーバーにデータを送信することで、アクセス測定を行なう仕組みとなっている。現在世界で700社以上のユーザー企業があり、日本でも数十社へサービスを提供している。
Macromedia社の調査では、Flash Playerのユーザーは世界で4億人を超え、また世界的なトップサイトの6割以上がFlashを採用しているという。しかし、コンテンツにFlashを使用するサイトが増加する一方で、長いアニメーションや複数の機能でも1つのFlashファイルにまとめて配信するため、HTML単位で測定ができる通常のWebページに比べ、アクセス測定が難しいとされていた。たとえばFlashムービーの場合、何割が最後まで見ているのかが分からない、サイトのナビゲーションバーにFlashを使用している場合、実際に利用されているかが不明……といった具合だ。またFlashファイルは大きいサイズのものが多いため、キャッシュサーバーに蓄積したものを表示している場合も多く、こうした場合、従来のサーバーログ方式のアクセス測定では、正確に測定できない面もある。
「フラッシュ・メジャーメント」では、Flashコンテンツの作成時にAction Script(Flash5以降に搭載されたスクリプト言語)を用いた設定を行なうことで、Flash内のオブジェクトやフレーム単位での測定に対応。このため、Flash内の指定したシーン表示やボタンクリック、画像上でのマウスポインタの滞在時間など、ユーザーの細かな動作まで捉えることができるようになったという。
同社はこのサービスをASPとして提供する予定で、価格は7万円~(月刊20万インプレッション以下の場合)。すでに東京FMのストリーミングサイト「TOKYOFM AT NEWYORK」での導入が決定しており、2002年内に数十社への導入を目標としている。また今後広告キャンペーンのリアルタイム効果測定やストリーミングコンテンツの測定にも対応する予定だ。
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(2002/8/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]