【提携】

「Windows Media 9」対応の放送向けソリューション~MicrosoftとTANDBERG

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2002/aug02/08-29TandbergTVPR.asp

 米MicrosoftとノルウェーのTANDBERG Televisionは29日、次世代メディア技術「Windows Media 9 Series」に対応する放送向けソリューションを通信業界や放送業界に提供することで提携すると発表した。

 TANDBERGは「Windows Media Audio 9 Series」「Windows Media Video 9 Series」をベースとする、ハードウェアベースのエンコーディング用プラットフォームを開発する。両社はこのプラットフォームの設計や販売、マーケティングなどにおいても協力する。

 アナログからデジタルへの移行が加速することで、放送業界やブロードバンド業界は「低コストで最高の品質を提供する」という共通の目的へとますます駆りたてられている。MicrosoftとTANDBERGでは、今回の提携により、これらの業界にIPベースの放送やビデオオンデマンドで配信したり、既存のMPEGベースの放送ネットワークを強化するための基盤として、Windows Media 9 Seriesを用いたプラットフォームを提供するとしている。

 TANDBERGが半年間に渡り、Windows Media 9 Seriesに対して実施したラボ試験では、ほとんどのコンテンツ形式が低~中ビットレートで「MPEG-2」および「MPEG-4」より高品質だったという。この結果は、ADSLなどのネットワークを介した放送品質並のビデオ配信市場の成長に向けて、ドアを開くものだとしている。

 MicrosoftとTANDBERGはオランダのアムステルダムで9月13日~17日に開かれる放送関連の展示発表会「IBC2002」において、同プラットフォーム初のデモを行なう予定。なお、Windows Media 9 Seriesのパブリックベータ版は9月4日にリリースされる予定だ。

(2002/8/30)

[Reported by 江藤 浩幸]

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