【業界動向】

米Microsoft、MSNに電子決済システム「MSN Wallet」導入へ

■URL
http://www.msn.com/

 米Microsoftは3日、ポータルサイトMSNにオンラインショッピング用の決済システム「MSN Wallet」を導入すると発表した。MSNのオンラインショップで決済する際、個人情報を自動入力するサービスで、無料提供する。当初は英語版のみだが、日本語やドイツ語、フランス語、スペイン語などにも対応する予定だ。

 MSN Walletはまず、オンラインカメラショップのRitzCamera.comやWolfCamera.comを含むRitz Interactive系列店や、マリンスポーツ用品店のBoatersWorld.comに導入される。さらに、KmartやOfficeMax、Blue Nile、Godiva、Fossil、Nordstromなどの数十店舗が数カ月以内に、決済オプションとして同サービスの提供を予定している。

 同サービスを利用するには、「Passport」のアカウントを用いてMSN Walletのサイトで登録しておく。HotmailやMSNの登録ユーザーは、既にPassportのアカウントを取得しているが、その他のユーザーは電子メールアドレスとパスワードを提供することで、Passportのアカウントを無料で登録できる。

 MSN Walletの決済情報や住所は暗号化され、アクセス制御された施設に設置されたサーバーのデータベースに保存される。また、システムに入る前のデータのフィルタリングや、「Triple-DES」などの暗号化によってセキュリティを強化し、伝送情報をオンラインショップ以外の何者もデコードしたり読んだりはできないようにしている。

 なお、MSN Walletの提供に伴い、Microsoftは「Passport Express Purchase」サービスの提供を2003年3月で停止する。

(2002/9/3)

[Reported by 江藤 浩幸]

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