【ブロードバンド】

ソニー、常時接続対応のホームAVゲートウェイ製品群「CoCoon」を発表

■URL
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200209/02-0904/

 ソニー株式会社は4日、常時接続ネットワーク対応のホームネットワーク製品群「CoCoon(COnnected COmmunity On Network:コクーン)」を発表した。

 CoCoonは、映像や音楽をHDDに録画/録音したり、ネットワークサービスを利用して楽しむホームAVゲートウェイ製品群の総称だ。これらは、機器自らがユーザーの好みを分析して自動的に番組を録画する「パーソナライズ」性、外出先からのテレビ予約録画を可能にする「ユビキタス」性、ソフトウェアの自動更新などにより新しいネットワークサービスを提供する「アップグレード」性などを備えており、ソニーでは「成長する商品」とアピールしている。

 CoCoonの第1弾としてHDDレコーダー「チャンネルサーバーCSV-E77」が発表された。チャンネルサーバーは、イーサーネットポートを備えるHDDレコーダー。動画の記録はMPEG2を採用。160GバイトのHDDを搭載しており、ビットレートにより25時間~100時間程度の映像を記録できる。発売は11月1日で、価格は13万円程度を予定している。

 またチャンネルサーバーでは、ユーザー専用のWebページ「カモン!マイキャスター」を利用してさまざまなネットワークサービスを利用できる。インターネットを経由した予約録画ができる「@録画予約」では、携帯電話やPCからの予約が可能だ。また、「キーワード更新」は番組検索に用いるカテゴリーを旬の話題や季節を反映させた内容に更新するサービスだ。いずれも、常時接続の回線を必要とするサービスだ。利用料金は、無料のベーシックプランと、携帯電話からの@録画予約の利用できるようになるエコノミープラン(月額300円)が用意されている。

 同日開催された発表会では、代表取締役社長兼COOの安藤国威氏が「ベガ、プレイステーション2、バイオ、CLIEや携帯電話などは、手軽にコンテンツやサービスを楽しむためのゲートウェイ製品と位置づけている。その中でも特にCoCoonは、ネットワーク戦略において非常に重要な位置を占めている」と意気込みを語った。

 同社では、将来的な構想として、ブロードバンド回線を生かした音楽配信や、DVDへの記録ドライブを内蔵したモデルの発売を予定しているという。


 
代表取締役社長兼COOの安藤国威氏 CoCoonのコンセプト。放送とインターネットをテレビで利用するためのゲートウェイ

 


 
今回発表された「チャンネルサーバーCSV-E77」 コンセプトモデル2機種。これらには、「dts」や「DVD-Video」のロゴがあることからインターネットと連携したホームシアターなどが期待できる。また、メモリースティックのロゴやUSB端子も見られることから、シリコンオーディオ機器との連携も計画されているようだ。

 

 

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(2002/9/4)

[Reported by adachi@impress.co.jp]

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