【事業計画】

ニフティ、So-net、キュリオシティの3社、eコマース分野において提携
~第一弾として商品横断検索サービス「ショッピングサーチ」を提供

■URL
http://www.nifty.com/corp/release/20020904.htm
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2002/020904.html
http://www.curio-city.com/

左からSo-net山本泉二社長
ニフティの古河建純社長
キュリオシティの西澤泰夫社長

 ニフティ株式会社、ソニーコミュニケーションネットワーク株式会社(以下、So-net)、株式会社キュリオシティの3社は4日、eコマース分野において広範囲に提携を行なうことを発表した。

 今回の提携は、これまでのモール単位、店舗単位の垂直型市場に代わり、商品を視点とした水平型でオープンなeコマース市場を目指して行なわれたという。第一弾として、ニフティの商品検索システムを利用し、3社のモールにて提供している商品を横断的に検索できる商品検索サービス「ショッピングサーチ」を10月16日より開始する。

 「ショッピングサーチ」は、当初は3社で既に登録されている商品50万点から開始し、今後加盟モールを増やしていき2003年3月末までに登録商品数300万点を目指すという。既にhi-hoやイオン、bk1など約40社が「ショッピングサーチ」への加盟を表明しており、今後も大小問わず加盟を推進していくという。

 このショッピングサーチは、ニフティと富士通などが共同開発した商品検索に特化した検索エンジンで、Flashで作成したような特殊な構造のサイトを除けば、ショップの構造を自動的に解析し、商品登録の更新等を全て自動で行なう。このため、ショップ側は最初の登録以外特にサイトに手を加えることなく、商品情報の検索エンジンへの登録更新などの手間が省け、使い勝手が良いという。この検索サービスは既にShopping@niftyにて利用されているもの。また、ショッピングサーチ専用の検索バーも用意しているおり、今後は3社が積極的に、この検索バーを普及させていくとのこと。また、「検索バーの隣にお勧め商品情報などをプッシュで配信するサービスなども検討している」(ニフティのコマース部長春木博氏)という。

 また、共同の取り組みの第二弾として、So-netの決済サービス「Smash」とニフティの「iREGi」の相互乗り入れサービスを2003年度上半期に実施する予定だ。これにより、それぞれのプロバイダーで提供している決済サービスが双方で利用可能となる。現在「Smash」の利用可能店舗が1,400店舗、「iREGi」が460店舗となっており、単純計算で約1,800店舗での利用が可能になる。

 ニフティの古河建純社長は「現在Web上には3~4万ものショップがあり、ユーザーが欲しい商品を見つけることが難しくなっている。そこで、今回用意した横断的な検索で、オープンな環境をユーザーに提供することにより、より利便性の高い環境を提供できるはずだ」と語った。

 続いてSo-netの山本泉二社長は「ECは、ブロードバンドが普及したこれからだと考えている。これからは、どうやって使いやすい環境を提供できるかにかかっているだろう」と語った。

 最後にキュリオシティの西澤泰夫社長は「ECショップにおいて最も重要なのは、集客力だろう。今まで閉じた世界で競っていたものを、今回の検索エンジンを採用することによってオープンな環境に移行できる。今後は、数万ある全てのショップに声をかけていき、提携関係を広げていきたい」と締めた。

(2002/9/4)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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