【行政】

FTTH補助金の荒川区、今度は無線LAN
区立図書館でホットスポットの試行サービス開始

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http://www.library.city.arakawa.tokyo.jp/wirelesslan.htm
http://www.sun.co.jp/company/Press/release/2002/0905.html

「目指しているのはユビキタス社会」と説明する藤澤志光・荒川区長=7月28日に開かれた「荒川区IT先進都市推進委員会」の公開会議で。FTTHと無線LANでその基盤を整備したい考えだ

 区民のFTTH導入工事費用を肩代わりする施策など、ブロードバンドの普及に積極的な東京都荒川区が、今度は無線LANアクセスサービスの活用について検討する。8日より区立図書館1カ所にNTTコミュニケーションズの「HOTSPOT」を導入し、ISPに加入していない区民でもブロードバンドが利用できるようにする。試行期間中の利用は無料で、無線LAN対応のノートPCも10台用意する。

 区長の諮問機関で、ブロードバンドの全世帯普及と地域コミュニティにおけるIT技術の活用について方策を検討している「荒川区IT先進都市推進委員会」の提案に沿って実施されるもの。まずは南千住図書館で先行実施し、2002年度内にも他の4カ所の区立図書館や区役所、公民館に拡大する計画だ。さらには、区民による開設場所の選定や、拠点オーナーに対して区から設置を働きかけるなど、家庭や職場、公共施設に止まらない、「街いっぱいブロードバンド」を実現する構想も掲げている。

 なお、同委員会ではインターネットを活用した行政サービスの可能性についても検討しており、その一つとしてICカードによる安否確認システムを提案していたが、9月8日に荒川区主催で実施される震災訓練で実用化へ向けた実験が行なわれることになった。これに協力するサン・マイクロシステムズによると、Java技術搭載のICカードを利用した安否確認訓練は全国で初めてだという。

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(2002/9/5)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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