【業界動向】

“どんなフォーマットも対応”の「Helix」戦略をアピール

米RealNetworks、「Windows Media 9」へのサポートを早速発表

■URL
http://www.realnetworks.com/company/press/releases/2002/wm9.html
http://www.windowsmedia.com/9series/Play/Default.asp?page=3 (Microsoftのデモサイト)


RealOne PlayerでのWindows Media再生画面

 米RealNetworksは4日、メディア再生プレーヤー「RealOne Player v.2.0」および、サーバー製品「Helix Universal Server」において、Microsoftが同日発表した「Windows Media 9」をサポートすることを発表した。

 同製品群は、RealNetworks社のオープンソース戦略「Helix」に基づくもので、「Windows Media」や「QuickTime」などReal以外のフォーマットも一つのプラットフォームでサポートするというもの。

 現在、RealNetworks、Microsoft間でWindows Mediaフォーマットに関するライセンス契約は結ばれていない。また、オープンソース開発を担うコミュニティー「Helix Community」への賛同企業としては、Cisco、Intel、Oracle、Sun Microsystemsなどが名を連ねているが、Microsoftは登場していないなど、メディアフォーマットを巡る両者の争いは続いている。今回、RealNetworksは、Windows Media 9ベータ版発表と同時にサポートを表明することで“Universal Player”を提供するというHelix戦略をアピールする形となった。

 なお、現在Microsoftのサイトで公開されているWindows Media 9向けのデモファイルは、実際に「RealOne Player v.2.0」で再生可能である。

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(2002/9/5)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]

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