■URL
http://idtheft.mcafee.com/
米McAfee.comは4日、スパムを使ったインターネット詐欺や身元盗難に関する情報を掲載し、これらの危険性について消費者に情報提供や啓蒙を行うサイト「Protect Yourself from Email Spam!」を開設した。
司法当局や政府機関によると、スパムは疑うことを知らない消費者を標的とし、金銭や身元を盗み出すための強力な武器になっている。また、全米検事総長協会(NAAG)は、身元盗難を「最も急増している犯罪の1つ」と呼んでいる。
今回の新サイトでは、インターネット詐欺苦情センター(IFCC)らによる最新のスパム被害情報などを掲載している。それらにによると、オンライン詐欺による被害額は昨年、1,780万ドルに達したており、身元盗難の被害者は推定で年間50万人から70万人にのぼるという。IFCCによると、これらインターネット被害の70%では、犯罪者がメールで接触してきたという。
ニューヨーク市警察のコンピューター犯罪部門で捜査部長を務めていたJimmy Doyle氏は「クレジットカード番号や社会保障番号が盗まれると、あらゆるオンラインショップや金融機関に入れるようになる。身元が盗まれれば、ユーザーのクレジットカードから料金が徴収されたり、逮捕される可能性もある」と警告している。
McAfee.comは併せて、スパム対策ソフト「SpamKiller」が米Microsoftのメールサービス「MSN Hotmail」に対応したことを明らかにした。同ソフトは米国では39.95ドルで販売するほか、McAfee.comの「SecurityCenter」からダウンロードして30日間無料で試用できる。
(2002/9/5)
[Reported by 江藤 浩幸]