【規格】

最大伝送速度128Mbpsの「HomePNA 3.0」の技術仕様が承認される

■URL
http://www.homepna.org/news/presssr.asp?ReleaseId=16

 電話線を使った家庭内ネットワークの標準化団体「Home Phoneline Networking Alliance (HomePNA)」は5日、次期仕様「HomePNA 3.0」に向けて、BroadcomとCopperGate Communicationが共同提案した技術仕様を承認したと発表した。両社が提案した技術仕様では、伝送速度が最大128Mbpsに対応し、バージョン2.0の10Mbpsに比べて10倍以上に高速化したほか、QoSにも対応する。

 HomePNAネットワークでは、通常の電話サービスに影響を与えることなく、ブロードバンドコンテンツや音声、データ、周辺機器やインターネット接続の共有などが可能だ。HomePNA 3.0は、ISDNやADSLなど、他の技術との共存が可能で、現在家庭で利用されているバージョン2.0との下位互換性を確保する。HomePNA 2.0と3.0対応機器が混在するネットワークでも、それぞれの伝送速度で同時に通信でき、QoSを維持できる。また、バージョン2.0から採用された「Voice-over-HomePNA」プロトコルを拡張し、8件の音声ストリームを同時通信可能にする。

 HomePNA 3.0の技術仕様には、伝送速度を最大240Mbpsまで高速化できる拡張機能もオプションとして用意されている。HomePNA 3.0の策定は2002年第4四半期に完了する予定で、同仕様を組み込んだ半導体製品は2003年初頭に登場する見込みだ。

(2002/9/9)

[Reported by 江藤 浩幸]

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