【サービス】

ユーザーと企業が楽しみながら参加する3D世界「どりむ島」

■URL
http://www.doricom.net/
http://www.doricom.net/drimisland/index.html

 株式会社どりこむは10日、3Dで構築された仮想空間上で、ユーザーと企業とのコミュニケーションを提供する「どりむ島」をプレオープンした。参加費(島民登録費)は月額300円だが、島民登録をしなくても「どりむ島」に入ることはできる。グランドオープンは11月11日を予定している。

 「どりむ島」は、2km四方(東京ドーム64個分)の広さを持つ仮想空間で、島内にショッピングセンターや企業パビリオン、ゲームセンターなどが配置されている。島民登録者には、住宅販売会社が展示しているモデルルームと同様の自宅も与えられる。また、擬似貨幣「ドム」(1ドム=10円)を使って懸賞に応募したり、商品を購入することも可能だ。島内の季節や時間は、リアル世界と連動しており、18歳以下のユーザーはゲームセンターやカジノを18時以降利用できなくなるといった仕掛けが設定されている。

 企業パビリオンには、株式会社商船三井の「にっぽん丸」をモチーフにしたものや、トステム株式会社のバーチャルショールーム、ダイハツ工業株式会社のレース場などが用意されている。また、島内の映画館では映画の予告編やショートムービーが配信され、将来的にはショートムービーの映画祭なども予定されている。「どりむ島」の基本コンセプトの一つに、「バーチャルからリアル、そしてアナログへ」というものがあり、どりむ島出身の映画監督の発掘や、実際のレース場での「どりむ島レーシングカップ」などのプロジェクトも進行中だ。

アサヒ飲料の実際の商品そのままのパビリオン 商品にちなんだゲーム

 また、どりむ島でアルバイトや運営補助をする「バーチャルワーカー」システムも導入する。これは、島民(ユーザー)が島民代表や警察、イベントスタッフや各種施設の案内係を行なったり、企業パビリオンやショッピングセンターでコンテンツや商品案内、講習などを行なうことで、ドムを稼ぐもの。2003年には音声認識システムを導入し、ハンディキャップのある人や高齢者などの雇用も創出するという。

 ドムの購入は、郵便振替、銀行引き落とし、クレジットカード決済、コンビニ決済(ローソンのLoppi)に対応している。また、クライアントソフトは、ダウンロード提供される予定だ。対応OSはWindows OSのみで、IE6.0以降が必要。

 「どりむ島」の初年度売上目標は10億円、獲得島民数13万人、提携企業40社。また、2005年6月の株式公開を目指す。どりこむによると、サービス開始当初の同時接続ユーザー数は200名程度、一人あたり30分以上の滞在をすると予測している。なお、サービス開始当初の参加企業は、上記企業のほかにアサヒ飲料、旭化成、エス・バイ・エル、新生銀行、積水化学工業、大和ハウス工業、ナショナル住宅産業、ミサワホームら。この他、商品提供企業として、アートネイチャー、アシックス、キユーピー、JCB、新潮社、タワーレコード、東宝、ブリジストンスポーツ、ローランドなど24社が協力する。

(2002/9/10)

[Reported by okada-d@impress.co.jp]

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