【業界動向】

米IBMとPhilipsなど、家庭での安全なコンテンツ配信に向けて共同研究

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http://www-916.ibm.com/press/prnews.nsf/jan/8D437F3B0273666685256C30006C3392

 米IBMは10日、オランダのPhilips ResearchおよびTelematica Instituutと共同で、家庭での安全なデジタルコンテンツ配信に向けた研究プロジェクト「TIPSCI (Telematica Instituut, IBM, Philips Secure Content Initiative)」を立ち上げたと発表した。

 同プロジェクトの目的は、家庭において音楽やビデオ、ゲームなどのデジタルコンテンツを、より簡単かつ安全に交換できるようにすることだ。これを実現するための解決すべき課題として、デジタル著作権管理(DRM)や、ネットワークのサービス品質を保証する「QoS」、家庭内ネットワークの速度や扱いやすさを挙げている。

 3社の共同研究プロジェクトにおいて、PhilipsはDRMソリューションや家庭用ゲートウェイ、セットトップボックス、AV機器などに関する技術を提供する。IBMはITネットワークやサービス事業者向けのインフラ、コンテンツ管理ソフト、デジタル音楽管理システム「EMMS」などを提供。Telematicaはコンテンツ技術やパーソナライズサービス、ビジネスモデルなどに関する基礎的な科学研究機能を提供する。

 3社はサービス事業者向けに、コンテンツ管理と配信システムの組み合わせによる利点を示すため、デモ用プラットフォームを開発する。同プロジェクトでは、2003年12月までにプラットフォームを提供する予定だ。

(2002/9/11)

[Reported by 江藤 浩幸]

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