【業界動向】

米Appleのネットワーク技術「Rendezvous」への対応企業が拡大

■URL
http://www.apple.com/pr/library/2002/sep/10rendezvous.html
http://www.apple.co.jp/macosx/jaguar/rendezvous.html

 米Appleは10日、仏パリで開催中のイベント「Apple Expo」において、同社のネットワーク技術「Rendezvous」の採用が急速に進んでいると発表した。Rendezvousは、デジタル家電やプリンター、企業向けデータベース、教育用アプリケーションなどに対応する技術。既に対応を表明している米Hewlett-Packardや米Epsonなどに加え、新たにキヤノンやXerox、Sybaseなどが現行または将来の製品で対応することを明らかにした。

 Rendezvousは業界標準のネットワークプロトコルを採用し、設定する必要もなく、Ethernetや802.11無線LANなどのIPネットワーク上にある機器を自動的に検出して接続する技術だ。新版のOS「Mac OS X 10.2」に組み込まれているほか、数十社が同技術を組み込んだ製品を開発中だという。

 Rendezvousを利用することで、AirMacカードを装備したPowerBookのユーザー同士が、ベースステーションを介さずに互いを見つけてファイルを共有したり、インスタントメッセージング(IM)ソフト「iChat」でユーザーを見つけてダイレクトに接続したり、プリンターでネットワークへの追加や除外が簡単にできるという。

 Rendezvousは、IETFへの提案として標準化への検討段階にある。その一方で、AppleはRendezvousが広く採用されるよう業界全体に働きかけている。なお、Rendezvousと同様の技術には、米Microsoftの「UPnP」や米Sun Microsystemsの「Jini」があり、Rendezvousがこれらの競合技術の中で標準技術となるのか、今後を注目したい。

(2002/9/11)

[Reported by 江藤 浩幸]

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