【業界動向】

英BTが通信速度を上下とも2Mbpsに高速化した「SDSL」の運用試験

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http://www.btplc.com/Mediacentre/Archivenewsreleases/2002/nr0247.htm

 英通信大手のBritish Telecom (BT)は11日、通常の電話回線を用いて、上りと下りの双方向で通信速度を同時に高速化する通信サービス「SDSL」の運用試験を、10月から英国で開始すると発表した。今回の運用試験では、上りと下りの双方向で伝送速度を最大2Mbpsに高速化する。BTは運用試験の終了後、英国において2003年半ばに、正式にSDSLサービスを提供開始する予定だ。

 BTは同社のブロードバンドネットワークでSDSLサービスを提供。SDSLを利用して、企業がビデオ会議や在宅勤務など、新しいアプリケーションを利用できるようにする。メディア業界やクリエイター業界など、大容量のマルチメディアファイルを顧客やwebサイトに転送する必要がある小企業にとっても、SDSLは利点をもたらすとしている。

 BTは一部のサービスプロバイダーと共同で運用試験を実施し、中小企業や企業ユーザーがさまざまな用途に利用できるようにする。BTは、試験開始後の半年以内に、最大20社のサービスプロバイダーや通信業者が参加すると見込んでいる。当初、ロンドンの20箇所の交換ポイントでSDSLサービスを提供し、12月にはマンチェスターやヨークシアなど、交換ポイントを合計50箇所まで拡大する予定。

 今回の運用試験では、サービスプロバイダーがデジタルコンテンツやアプリケーションを顧客に配信できる1対多のブロードバンドサービス「BT IPStream Symmetric」と、サービスプロバイダーや通信業者が企業にサービスを販売できる「BT DataStream Symmetric」の試験を予定している。

(2002/9/12)

[Reported by 江藤 浩幸]

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