【業界動向】

ISPが「050」IP電話を開始するのに必要な条件は?
VoIP推進協議会、品質基準や申請手順を示したガイドライン

■URL
http://www.telesa.or.jp/ (テレコムサービス協会)
http://www.ttc.or.jp/j/info/topics/020913/release.pdf (TTCの発表資料)

 総務省が「050」で始まるIP電話専用の電話番号の割り当てを開始するのを前に、テレコムサービス協会とVoIP推進協議会は13日、「IP電話の総合品質とIP電話番号申請のためのガイドライン」をとりまとめた。

 遵守すべきサービスの品質を指針として示したほか、申請にあたって事前に検討すべきポイントや必要となる申請書類についても説明。実際に総務省に提出する申請書類のサンプルも用意し、ISPなどが申請を行なう際、これに沿って手続を進めることで電気通信事業法などに定められた品質が満たされるようにした。

 なお、サービス品質については、情報通信技術委員会(TTC)が同日に定めた仕様書「IP電話の通話品質評価法(TS-1001)」により算出することとしている。TS-1001ではIP電話の総合品質を表わす指標として、ITU勧告で規定されている「R値」などが用いられている。R値は雑音感や音量感、エコー/遅延、歪み/とぎれ感などの要素から算出される指標で、申請時にあたってはこの値が基準を満たすよう求めている。

 IP電話用に割り当てられるのは、「050-XXXX-YYYY」という11桁の電話番号。このうち「XXXX」の4桁が、各電気通信事業者ごとに必要に応じて付与されることになる。

申請書類と添付資料のサンプル(3点とも)。ガイドラインにはこのほか、申請窓口となる総務省や各地方の総合通信局などの連絡先、関連法令の抜粋資料なども付いている

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(2002/9/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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