独連邦政府は、独の若者向けにメールマガジン「Schekker」を発行した。schekkerとは、英語のchecker(チェッカー)の独語読みで、若者が共通して抱える悩みなど若者向けのコンテンツを提供する。月間で発行する予定だ。
コンテンツは、先進国が抱えるある程度共通した悩みを解決する手段も帯びている。将来に不安を持つ若者は、社会における義務に興味を示さないことが多い。例えば、高校(またはドイツで多い職業学校)卒業後の進路について決断できないという傾向などが指摘されており、このメールマガジンでは、進学、就職についてのアドバイスなどを含むものとなっている。このほか、兵役または社会奉仕義務について考える内容や、若者がよく行う海外滞在に関する情報も豊富だ。
また、同名のウェブサイトでは、連邦政府の電子キャラクターとして「Findulin」という鳥のキャラクターを登場させている。また、Kanzlerquiz(首相クイズ)というコーナーを設け、連邦政府に関連するクイズを日替わりで提供する。この時期の発行となったのは、あと3週間に迫った首相選挙に向け、政府への関心を高める狙いもあるようだ。
なお、小泉首相が鳴り物入りで始めた日本のメールマガジンの方は、若者向けとは限らないものの、最近は、開始当初ほどの人気がなくなりつつある。独連邦政府の官僚も、若者を引きつけるのに十分のコンテンツを作り続けられるかどうかがこのメールマガジンの成功の鍵を握っているといえる。
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(2002/9/13)
[Reported by Gana Hiyoshi]