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http://www.netratings.co.jp/press_releases/0917_ReleaseKeyWordSearch_J_final.pdf (リリース)
ネットレイティングス株式会社は、主要検索サイトで検索キーワードとして入力されたキーワードを推計した「検索語ランキングレポート」の販売を開始した。複数の検索サイトを統合した検索キーワードのランキングは国内初。
これは「Yahoo! Japan」「Google」「goo」「Excite」「Infoseek」「Lycos」など、日本の主要検索(ポータル)サイト(計10ブランド)で入力された検索キーワードを統合し、個別のキーワードごとに沿う入力者を推計してまとめたレポートとなる。これまで個々のサイトごとに検索ランキングを発表する例はあったが、複数の検索サイトの入力キーワードをまとめてランキングにしたものは初めて。ランキングは入力キーワードをそのまま集計する形式で、たとえば「ANA」と「全日空」では、別のキーワードとしてカウントしているという。
2002年7月度の結果では、1位が「yahoo」(利用者数32.8万人、以下同)、2位が「2ちゃんねる」(29.3万人)、3位が「地図」(28.9万人)。以下「NHK」「アダルト」「JR」「internet explorer」「ANA」「JAL」「高校野球」が上位10位までとなる。さらに「壁紙」「フジテレビ」「JTB」「goo」「楽天」「占い」「ヤフー」「天気予報」「google」「MSN」…と続いている。
利用者の多い「Yahoo!Japan」を検索するためのキーワード「yahoo」が1位、しかも16位に「ヤフー」まで入っていることが意外に感じられる。ただ、ネットレイティングスでは、「多くの検索エンジンでは公式サイトや定番サイトが最上段に出てくる仕様になっているため、目指す企業サイトや有名サイトにアクセスするための手段として、ブックマーク代わりに利用されている」と推測している。整理のつかないブックマークから目当てのサイトを探したり、URL欄に“www.yahoo.co.jp”と入力するよりも、「目の前のポータルサイトの入力窓に“yahoo”と入れるのが手っ取り早い」と考えるユーザーが、思いのほか多いということだろう。また「NHK」や「JR」など、インターネットに慣れた人でないと、該当サイトにアクセスしにくい(NHKは“www.nhk.co.jp”では関連会社のサイトとなり、正しくは“www.nhk.or.jp”。JRも“www.jr.co.jp”では該当サイトなし)企業も、ランキング上位に現れる原因となったようだ。また具体的な数値は今回出ていないが、2単語以上を使ってand検索を行なうユーザーも思った以上に少ないという。
ネットレイティングスでは今後「検索語ランキングレポート」を、毎月最新のデータに更新して販売していく。家庭からの利用者による検索語上位1,000語、職場からの利用者による検索語上位300語の内容で、価格は月額40万円(税別)。またこれに加えて、日本全体のインターネット利用状況をまとめた月刊レポート「インターネットデータブック」の販売も開始、こちらは月額5万円で提供していく。
(2002/9/17)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]