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http://www.pewinternet.org/releases/release.asp?id=50
非営利調査期間の米Pew Internet and American Life Projectは15日、米国大学生のインターネット利用に関する調査報告を発表した。インターネットを利用している大学生の割合は86%で、米国全体の59%に比べて非常に高い。また、学生は「インターネットが学生生活や社会生活に不可欠だ」と答えている。
同調査によると、学生ユーザーの79%は、学生生活に良い影響を及ぼしていると回答。73%は、調査の手段として図書館よりもインターネットを利用しており、72%はメールを毎日チェックしている。また、60%は、インターネットによって「同級生との関係が向上した」と考えている。さらに、56%はメールによって教授との関係が強化されたと考えており、46%は教室では説明できない考えをメールで教授に説明できたと答えている。
学生は他のユーザー層と比べて、インスタントメッセージング(IM)、音楽ファイルのダウンロードや共有、娯楽目的のWeb閲覧などを利用する傾向が高い。また、学生は、Webやメールを教授からの課題をこなしたり、学期の計画を立てたり、先生と成績について話し合ったり、図書館に欲しい資料がある場合でも資料の調査に利用している。
この調査報告を主筆したイリノイ大学のSteve Jones教授は「今日の学生は、最初のPCが公共機関に導入された時代に生まれ、PC技術とともに育ってきた。彼らにとって、インターネットとメールは、電話やTVと同じくらいありふれたものなのだ」と分析している。
(2002/9/17)
[Reported by 江藤 浩幸]