■URL
http://www.evansdata.com/pr9172002.html
米調査会社Evans Dataが8月に行なった中国の携帯電話アプリケーション開発者に関する調査結果によると、中国の携帯電話市場は世界平均と比べて大きく異なっていることが判明した。
それによるとまず第一に中国の携帯電話アプリケーション開発者はアプリケーションの速度と品質を重視した開発を行なっている点が挙げられる。開発ツールの中で最も重要だと考えられているのはパフォーマンステストツールであり、携帯電話アプリケーションのうち70%が一カ月をかけて品質保証の確認が行なわれている。これは世界の平均的なアプリケーションよりも10%多い。
また、中国ではPDAは非常に小さな市場である。世界平均では携帯電話アプリケーションの3分の2は同時にPDAも対象として開発を進めるが、中国ではPDAの占める割合はスマートカードよりも小さく、中国は携帯電話に極度に偏った市場となっている。
中国で最も多い携帯電話アプリケーションは、Eメールではなく、1位が「一般向けEコマースアプリケーション」(42%)、2位が「認証」(42%)、そして「Eメールアプリケーション」は38%にとどまった。ここからも中国市場の独自性が垣間見える。
また日本で普及している画像や動画をメールとして送信できるいわゆるマルチメディアメッセージングに関しては、中国国内の開発者の29%が今年中にマルチメディアメッセージング関連の開発を行なうと回答した。これは世界平均の23%よりも多い。
(2002/9/18)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]