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http://www.itu.int/newsroom/press_releases/2002/20.html
国際電気通信連合(ITU)は17日、世界における携帯インターネットの普及率などを示す指標を発表した。この指標は、世界約200の国・地域において、携帯インターネットの利用動向や、新技術を将来利用する可能性について測定したもの。
同調査によると、最も指標が高いのは香港の65.88ポイント。以下、デンマークの65.61ポイント、スウェーデンの65.42ポイント、スイスの65.10ポイント、米国の65.04ポイントと続き、日本は54.94ポイントで20位にどとまっている。
携帯インターネットの普及には、さまざまな要因が影響を及ぼす。まず、最も重要な要因は、高速な3Gネットワークをタイミングよく展開し、多様なマルチメディアサービスを創出する触媒とすること。次に、使いやすいインターネット対応携帯電話を手ごろな価格で提供すること。最後に、利用制限や著作権のないコンテンツの開発を積極的に促進することを挙げている。
携帯インターネット市場を牽引しているのは10代の若者で、特に韓国や日本などの市場でその傾向は強い。韓国では、携帯電話料金の3分の1をデータ通信サービスに費やし、主としてアニメなどのダウンロードやチャット、メッセージ交換などに利用している。
若者は携帯インターネットを多く使用しているが、消費が少ない年齢層でもある。携帯電話事業者が高い収益を得るには、シニア市場も重要となる。日本では、大きなキーパッドや簡単に使える画面を備えたNTTドコモの「らくらくホン」が、発売後2カ月で20万台以上を販売するヒット商品となっている。
(2002/9/18)
[Reported by 江藤 浩幸]