【業界動向】

Amnesty International仏支部、スパムに対して真っ向から対策

■URL
http://www.amnesty.asso.fr/

 人権保護団体Amnesty Internationalの仏支部はこのほど、同支部のサーバーに届く電子メールの性質を分析し、スパムであれば、シャットアウトするプログラムをインストールしたことを明らかにした。

 Amnesty Internationalでは、2年ほど前からスパムを頻繁に受信するようになったという。同サイトはスパム発信者にとって格好のターゲットだからというのが理由のようだ。現在のところ、10通のメールのうち1通がスパムというほどに、スパムの割合が上昇しているという。Amnesty Internationalでは1日に4万通ほど電子メールを受け取っており、そのうち4,000通もがスパムである計算になる。

 従来であれば、団体の信念に一致するように、電子メールの性質で差別をすることはなかった。しかし、サーバー容量との兼ね合いで、制限せざるを得なくなってきたというのが、今回対策を採ることになった理由だ。アンチスパムプログラムとしては、英GFIの製品を採用した。プログラムは、メッセージのサイズ、拡張子のタイプ、ある種のキーワードの組合せの存在などを分析し、スパムであるかどうかを判定し除去する。

 Amnesty Internationalでは、このプログラムをインストールしたところ、十分満足行く結果が得られたという。ただし、キーワード検閲は学習機能を改善する必要がありそうだとしている。ウェブメールからの電子メールをすべてブロックする方法は、必要なユーザーからの電子メールまでもシャットアウトする結果になることから、今回は採用しなかったとしている。

(2002/9/20)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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