【新製品】

Webサービスのサポートでリッチアプリケーションのインターフェイスに

Macromedia Flashが「.NET Framework」と「Java」をサポート

■URL
http://www.macromedia.com/macromedia/proom/pr/2002/flash_remoting.html
http://www.macromedia.com/software/flashremoting/

 米Macromediaは23日、「Macromedia Flash Remoting MX」をMicrosoft「.NET Framework」とJavaテクノロジー向けに発表した。

 この製品は、同社のMacromedia Online Storeで「Microsoft.NET」用と「Java」用にそれぞれ発売される。価格は999ドル(/プロセッサー)。「.NET」用がWindows版、Java用がWindows、Linux、Solaris版が用意される。新機能はもともとMacromedia ColdFusion MXやJRun4ではサポートされている技術だが、今回.NETとJavaに対応したことにより、開発者が自分の使い慣れたフレームワークでFlash技術を利用できることになる。

 Flash Remoting MXには、SOAP、WSDLなどWebサービスで使われる標準規格がサポートされており、それ以外にもXML文書がデータとしてやりとりされるすべての環境をサポートしている。この機能を利用することにより、企業がこれまでバックエンドに構築したビジネスロジックとユーザーがブラウザーのFlash Playerを通して目にするインターフェイス部分を容易に分離、構築することが可能になり、開発コストを大幅に削減できるとしている。

 「Macromedia Flash Remoting MX for Microsoft.NET」ではMicrosoft ASP.NET、ADO.NETオブジェクト、DLL、アセンブリー、Webサービスなどをサポートしている。また「Macromedia Flash Remoting MX for Java」では、Javaオブジェクト、JavaBeans、J2EE、EJBなどをサポートし、J2EEやJavaアプリケーションサーバー上で利用できる。

 Macromediaは最近Flashをリッチインターネットアプリケーションのためのプラットフォームとして売り込んでおり、しばしばEコマースのユーザーインターフェイスとしてFlashを利用し、背後にあるビジネスロジックとつなげるさまざまな事例を開発コミュニティーに向けてアピールしている。今回の新製品もその延長線上にあり、いわば「アート」として用いられることが多かったFlash技術の新しい用途を模索している。一方でユーザーインターフェイスとしてWebには統一性がある一方で、Flashには一貫性を保ちにくいと、ユーザビリティーの観点からしばしば指摘されており、Flashデザイナーの技量と共に、こうしたデザイナーにどれだけ受け入れられるかが注目される。

(2002/9/24)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) ]

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