【海外動向】

独連邦教育研究省、「マイスター」制度もeラーニングで~160万ユーロ拠出

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 独連邦教育研究省は、独独特の親方徒弟制度である「マイスター制度」の資格認定および実地教育において、独連邦レベルでのeラーニングで行なうことを目的としたプロジェクトに約160万ユーロ拠出することを明らかにした。

 今回財政支援を受けるプロジェクトは、産業界から提案されたもの。産業界では、振興プログラム「教育におけるニューメディア」が提唱されており、その中で「マイスター資格認定オンライン」が今回の対象となった。

 独では、特に中小企業ではマイスター制度は現在でも企業活動の根幹をなしている。従って、マイスターの資格認定制度自体も企業活動においては重要だ。しかし、現在の徒弟制度では、現場の負担も習う側の負担も大きい。今回のeラーニングによるマイスター資格認定および教育の実現は、時間および場所の節約になるとしてその期待が高い。

 実際のプロジェクトでは、向こう2年間以内に手工業再教育センター(ZWH)および独産業貿易会議(DIHK)が共同で教育の質を担保するためにカリキュラムを作成し、教育ソフトウェアやeラーニングの授業モデルを開発する。その後、独全国でこのモデルに従って、eラーニングが行われる予定だ。

 今回のプロジェクトでは、51,000種類以上の分野にわたってeラーニングが準備される。マイスターの資格認定の段階のものがまず準備され、その後、教育プログラム全般にわたって準備される。将来的には、各地にある商工業教育センターは、eラーニングに統合される予定だ。

(2002/9/25)

[Reported by Gana Hiyoshi]

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