■URL
http://www.ftc.gov/infosecurity/
http://www.ftc.gov/opa/2002/09/security.htm
米連邦取引委員会(FTC)は26日、 米カリフォルニア州クリーヴランドで開催された会議「Privacy2002」において、インターネットのセキュリティーに関する新たな取り組み「culture of security」を発表した。消費者や教育者、企業などが協力し、プライバシーやセキュリティーについての啓蒙活動を行なっていく。
FTCは、消費者および企業向けに、セキュリティーに関するリソースなどを集めた情報サイトを開設。各ページにはカメのマスコット「Dewie」が表示され、セキュリティーへの関心が薄い子供や両親にも親しみやすい作りになっている。さらに同サイトでは、消費者を啓蒙するための情報を、英語とスペイン語で提供している。
FTCの取り組みおよびセキュリティー情報サイトでは、経済協力開発機構(OECD)が策定したガイドライン「Guidelines for Security of Information Systems and Networks」に従って、実際の活動を行なっていく。その一例として、セキュリティー情報サイトにおいて、Dewieがユーザーに対し、ウィルス対策ソフトを導入して定期的に更新すること、パスワードは文字と数字を組み合わせて8文字以上にすること、ユーザーのPCにファイアウォールを導入して不正アクセスを防ぐこと、受け取る覚えがないメールの添付ファイルを開かないことなどのアドバイスを行なっている。
FTCのOrson Swindle委員長は「企業や消費者には、Dewieが提供するチップスを受け取って活用してもらいたい。例えば、企業は社報にそれを掲載し、社員や子供が両親や祖父母にオンラインでセキュリティーを確保する方法を教えて欲しい」とコメントしている。
(2002/9/27)
[Reported by 江藤 浩幸]