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【ドメイン】

ヘサヤ大墨堂、日本語ドメイン「ぢ.jp」を申請

 痔薬の老舗であるヘサヤ大墨堂が、日本語ドメイン「ぢ.jp」を取得申請していることが明らかになった。日本語JPドメイン名では本来、1文字のひらがなやカタカナ、漢数字などは登録できない規定となっているが、同社ではあえて申請に踏み切った。

 ヘサヤ大墨堂によれば、同社はこれまで「hesayadaibokudo.com」でウェブサイトを運用していたが、国際化ドメイン名(Internationalized Domain Names:IDN)が3月上旬にIETFで標準化されたのを受け、日本語によるドメイン名への変更を計画。同社のシンボルロゴでもある「ぢ」をドメイン名として取得することにした。

 しかし申し込みの段階になり、規定でこの文字列が開放されていないことが判明。かといって、ローマ字表記の「di」や「ji」では同社商品のイメージがまるで伝わらないと判断し、JPドメインを管理する日本レジストレサービス(JRRS)に「ぢ」の開放を強く要請しているという。

 日本語やハングル文字など、ASCII以外の文字列が利用できるIDNだが、話題性とは裏腹にその有用性を疑問視する向きもある。しかしながら、今回の「ぢ.jp」からもわかるように、IDNであれば直感的にイメージが伝わり、ユーザーにとって覚えやすいドメイン名が使えるというメリットがある。

 また、企業名だけでなく日本語の商品名を当てはめる場合もIDNの有用性は高いと期待されている。企業が新製品のウェブサイトを開設する際に、そのままドメイン名として使えばウェブサイトの認知も図りやすい。標準化がやっと完了し、今後、主要ブラウザーでもIDNに対応してくるものと思われる。特に広告業界や芸能産業でIDNに対する期待が高まっているという。ヘサヤ大墨堂ではこうした背景も踏まえつつ、IDNにおける1文字ドメインの解放を訴えていくという。

 なお、「痔」の読みだが、「ち」が濁ったものではないので、日本語として正しくは「じ」である。「血」のイメージを醸し出すために、あえて「ぢ」としているものと思われる。

(2003/4/1)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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