【業界動向】
■ロックウェル・インターナショナル・ジャパンのK56Plusのホームページ
http://www.tokyo.rockwell.com/jp/mcd/K56Plus/
ロックウェル・インターナショナル・ジャパン株式会社は記者会見を開き、同社の56kbpsモデム技術「K56Plus」を国内の通信機器メーカー14社およびインターネットプロバイダー25社がサポートすることになったと発表した。
今回K56Plusのサポートを表明したのは、PCおよびモデムメーカーではシャープ・日本電気・富士通・サン電子・マイクロコム・TDKなど12社、インターネットプロバイダー用装置メーカーではアセンドコミュニケーションズ・日本シスコシステムズ・マイクロコムの3社、インターネットプロバイダーではNTT PCコミュニケーションズ・東芝情報システムズ・ネットワーク情報サービスなど25社。
K56Plus対応のチップセットは、プロトタイプ版が近々出荷開始され、量産開始はプロトタイプ版の出荷から3カ月後を予定している。コンシューマー向けの製品の出荷は今夏になる見込みで、価格は現行の33.6kbpsモデムとほぼ同等になるだろうとのことだ。
K56Plusは、ユーザーが通常のアナログ電話回線を使って下り56kbps(上りは30kbps)の速度を実現する技術。ホスト側はデジタル回線(ISDN)を使って公衆網に接続する必要がある。同様の技術としてU.S.Robotics社の「x2」があるが、両者間に互換性はない。今回、インターネットプロバイダー向け集合モデムのシェアの大半を獲得しているアセンドとシスコがK56Plusのサポートを表明したことで、業界標準化争いでロックウェルが一歩先んじたといえるだろう。今後の56kbpsモデムの標準化の予定としては、'97年8月に北米標準のTIAで勧告し、'98年半ばにITUで勧告することを目標にしている。
◎問い合わせ先
ロックウェル・インターナショナル・ジャパン株式会社
E-Mail K56Plus@tokyo.rockwell.com
('97/1/24)
[Reported by nagase@impress.co.jp]