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http://www.mci.com/virtual/news-news/headline-854559483.html
米第2位の電話会社MCI Communications(MCI)は、1月29日、音声をIPパケット化してインターネット上で通信する技術「VAULT」を発表した。
VAULTでは音声もIPパケットとして扱うことによって、1本のラインでデータと音声を同時に通信できるようにしているため、電子メールをチェックしながら電話をかけるなど、現在のデータ通信におけるニーズを満たすことができるという。
MCIでは、すでにインターネットの専用線接続サービス「directlineMCI」のカスタマーサポートにVAULTを一部使用している。97年中には個人向けにもサービスを拡大する予定。また、98年には企業向けバーチャルLANサービス「Vnet」にも採用し、ファイルを共有しながらの電話会議などを可能にするとのことだ。
電話会社がすべてのデータをIPパケットにして扱うということは、日本に置き換えて考えると、NTTがOCNでインターネット電話を実現するというようなもの。従来の電話網とインターネット電話に関する問題が取りざたされているだけに、影響が注目される。
('97/1/30)
[Reported by takasaki@impress.co.jp]