【製品情報/ソフトウェア】

インターネット/イントラネットへの完全対応が目玉

マイクロソフトが「Office 97」日本語版を3月14日より発売開始

■URL
http://www.microsoft.co.jp/office/office97.htm
http://www.microsoft.co.jp/
/pc/docs/article/970130/office97.htm

　マイクロソフト株式会社は、Windows 95およびWindows NT対応のビジネスアプリケーション「Microsoft Office 97」の日本語版を3月14日より順次発売すると発表した。

　Office 97のバージョンアップの最大のポイントは、インターネット/イントラネットへの完全対応ということだ。製品発表会の冒頭、米Microsoft社のSteve Ballmer上級副社長は、「Office 97は企業のイントラネットの基盤となる製品ととらえている」と語り、Office 97のキーテクノロジーの第1項目として「WWWテクノロジーとの統合」を挙げている。「サーバーはWindows NT ServerおよびIIS、クライアントはOffice 97」というのが今後のマイクロソフトのインターネット/イントラネット戦略の中核となる。

　Office 97のインターネット関連の新機能は以下の通りだ。

• 「ActiveWebテクノロジー」の導入により、Internet Explorerとの完全統合が実現された。Office 97ユーザーは、ActiveXのDocObjectテクノロジーを利用することにより、Internet Explorer3.0からOffice 97ドキュメントを参照できるようになる。その逆にOffice 97の各アプリケーション上でWWWを参照することも可能。
• Office 97の日本語版独自の機能として、日本語文書検索エンジン「Web Find Fast」が搭載された。イントラネット全体を対象としてHTTPサーバーなどに置かれたOffice 97ドキュメントやHTMLドキュメントのインデックスを作成、テキスト検索を行なえる。
• Office 97ドキュメントの中に、他のOffice 97ドキュメントやWWWサイトへのハイパーリンクを埋め込むことが可能になった。マウスをクリックするだけで、他のOffice 97ドキュメントやWWWへと移動できる。テキストやグラフィックだけでなく、OLEオブジェクト、表、プレゼンテーションスライド、スプレッドシートのセル、カスタムデータベースフォームのフィールドなどにもハイパーリンクを設定できる。
• Office 95でもInternet Assistantをアドインすることで一部可能であったが、Office 97では標準ですべてのOffice 97ドキュメントをHTMLドキュメントに変換・保存が可能になった。

　また、Office 97には情報管理ソフト「Outlook 97」が新たに追加されている。Outlook 97は、電子メール・スケジュール管理・住所録管理・作業履歴管理・メモ帳・ファイル検索など、デスクトップ上の情報を統合的に管理できるツール。Exchangeサーバーの共有フォルダを利用することで、情報の共有化もできる。

　Office 97製品群の発売時期、推定小売価格などは以下の通り。なお、現行のOfficeユーザーや他社製品ユーザーに対するアップグレードパッケージを提供するほか、FrontPage 97やProject 95優待販売キャンペーンも実施する。

「Microsoft Office 97, Professional Edition」
○構成 … Word 97, Excel 97, PowerPoint 97, Outlook 97, Access 97, MS-IME97, Bookshelf Basic
○発売時期 … '97年3月14日
○推定小売価格 … 64,800円

「Microsoft Office 97, Professional Edition with IntelliMouse」
○構成 … Word 97, Excel 97, PowerPoint 97, Outlook 97, Access 97, MS-IME97, Bookshelf Basic, IntelliMouse
○発売時期 … '97年3月14日
○推定小売価格 … 68,800円

「Microsoft Office 97, Standard Edition」
○構成 … Word 97, Excel 97, PowerPoint 97, Outlook 97, MS-IME97
○発売時期 … '97年4月11日
○推定小売価格 … 54,800円

◎問い合わせ先
マイクロソフト株式会社
インフォメーションセンター
TEL　03-5454-2300

('97/1/30)

[Reported by nagase@impress.co.jp]

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