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テレビ朝日がテレビ放送電波の隙間を利用して
HTMLデータを配信するサービスを4月より開始

■URL
http://www.tv-asahi.co.jp/general/data/datacast.html

 テレビ朝日は、地上波テレビ放送電波の隙間を利用して、HTMLデータを配信するデータ多重放送サービス「ADAMS(TV-Asahi Data and Multimedia Service)」を'97年4月より開始すると発表した。

 ADAMSは文字放送と同じく、伝送路として地上波テレビ放送の映像信号の隙間(垂直帰線消去期間:VBI)を利用するもので、伝送レートは約40kbps。パソコンにデータ多重放送受信用カードを取り付けアンテナ線を接続しておくと、データが自動的に受信・デコードされ、ハードディスクにHTML文書の形で蓄積されていく。ユーザーはNetscape Navigatorなどの一般のWWWブラウザーを使って、好きなときに配信された情報を見ることができる。データ多重放送受信用カードは、現在発売されている文字放送受信用カードが流用でき、これに専用ドライバーソフトを組み合わせるだけでHTMLデータの配信が受けられる。受信料は無料。

 配信されるデータは、ニュース、気象情報、交通情報、金融情報、テレビ情報、趣味の情報などで、情報の性質により書き換えの頻度を変えるという。情報閲覧にWWWブラウザーを使っているので、インターネットとシームレスに接続できるメリットがある。4月からサービスが受けられるのはテレビ朝日の受信地域で、順次全国のテレビ朝日系列局でもサービスを展開していく。すでに、北海道テレビ、静岡朝日テレビ、名古屋テレビが参入を表明している。

 受信用カードとドライバーソフトは、数社から2万円前後で発売される予定。まずはPC互換機用(Windows 95)が発売され、追ってWindows NT、MacintoshおよびUNIX用なども発売される見込みだ。

 同社では、音声多重方式を使った移動体端末向けのデータ放送サービスや、カーナビゲーションシステム向けサービスも事業化する予定があるという。

('97/2/3)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp