【イチオシ】


第26回レポーター: 中濱 洋氏

あなたも日本海に出てみませんか?
実際に参加してこそ活きる、ボランティア情報

■URL
http://www1.meshnet.or.jp/~response/oil.htm

 1月2日に発生したロシア船籍タンカー「ナホトカ」の沈没、重油流出事故。皆さんも大変関心がある事だろう。そんな中、数多くのボランティアページが立ちあがり、その素早い対応力などで注目を集めている。

 こうした重油流出事故に関連するホームページは毎日のように立ち上がっているが、多くのページが上記のURLにリンクを張っている。すなわち、このページが今回のインターネットを通したボランティア情報の提供、さらに活動そのものの中心的な役割を担っているのだ。

 1月8日、流出した重油が、福井県三国町の海岸に到着した。それをうけて、「重油災害ボランティアセンター」のホームページが立ち上がったのが1月9日。阪神淡路大震災でのボランティア活動を指揮したメンバーが現地を視察、全国に向けてボランティアの呼びかけを行なうとともに、ホームページでの情報提供を開始した。連絡先の電話番号や現地への交通手段、地図などが掲載されており、実際にボランティアに参加しようと思う人にとっては非常に心強い。袖口をガムテープで縛るなど、現地で作業にあたった人ならではの知恵も紹介されている。

 驚いたことに、このページは、全国から集まったボランティアたちが作成しているのだそうだ。ある人は飛脚係、またある人は情報収集係と作業を分担して発信しているのだという。現地のスタッフが積極的に情報を流してくれるおかげで、テレビや新聞の報道よりもはるかに「生きた情報」をつかむことができる。日本航空が無料で羽田からの航空券を提供する、という情報をいち早く提供したのもこのページだ。

 現地では、まだまだ多くのボランティアの協力を必要としている。我々も実際にそうしたボランティア活動に参加してはじめて、これらインターネット上の情報を活かしたことになるということを忘れてはいけない。

('97/2/4)

[Reported by hiroshi@loop.com]


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