【イベント】


2月12日初日レポート

ネットワーク・情報システムのソリューション展「Net&Com'97」スタート

■URL
http://www2.nikkeibp.co.jp/event/netcom.html

 ネットワーク・情報システムのソリューション展「Net&Com'97」が2月12日、幕張メッセにてスタートした。Net&Com'97は、従来行なわれていた「OPEN SYSTEMS EXPO」と「NETWORK EXPO」を統合し名称変更して、今年から開催されるものだ。初日の2月12日の模様をレポートしたい。

●テーマは「イントラネットとECの実現に向けて」

 今年のNet&Com'97のテーマは「イントラネットとECの実現に向けて」。会場内には「イントラネット構築/活用ゾーン」や「EC(電子取引)体験利用ゾーン」、「コンピュータ・テレフォニー・インテグレーション」などのコーナーが主催者の日経BP社によって設けられ、それぞれに多くの人々が集まっていた。特に「EC(電子取引)体験利用ゾーン」では、実際にICカード使用による電子取引きのデモが行なわれたので、早速参加してみた。

●ICカードでEC(電子商取引)を体験

 まず、登録カウンターで、名前、暗証番号の登録をすると、その場でICカードが発行される。次に、パソコンATM(現金自動預け払い機)で、自分の銀行などの口座からICカードへバリュー(貨幣価値)の転送を行なう。このデモでは、あらかじめ仮想の口座が開設されており、1,000BPという単位の仮想の貨幣価値が用意されていた。なお、これらの作業は、仮想のパソコンATMの前に設置されているカードリーダーにカードを通し、パソコン画面のタッチパネルの表示に従って行なわれた。次に購入端末により、商品を購入する。デモでは、500BPでコーヒーやジュースなどのドリンクが買えるようになっていた。

・デモで使われたカード ・カードリーダーにカードを差し込んだところ


 ICカードを使った電子商取引については、ダイエーグループが今年の4月、また、ビザ・インターナショナルなどが今年の10月からの実験開始を発表している。今回のデモでは、少しでも一般の人にICカードに親しんでもらいたいとのことから、システム自体を簡略化して体験コーナーを設けたとのことだ。なお、昨年6月に開催された「WINDOWS WORLD Expo/Tokyo 96」でも日本総研のICカードを利用した電子マネーの公開実験が行なわれており(本誌96年7月1日号参照)、ICカードによる電子商取引の本格開始に向け、こうした、一般の人を対象にしたデモが増えてきそうだ。

●人気のロータス社、マイクロソフト社ブース

 企業の出展ブースでは、インターネット/イントラネットに対応したグループウェア「ロータスノーツドミノサーバーR4.5」(本誌96年12月5日参照)を発表した、ロータス株式会社に人気が集まっていた。ドミノサーバーによるデモのほか、2月17日から販売開始されるActiveXコンポーネントによるビジネスアプリケーション集「ロータスコンポーネンツ」の国内初展示も人気を集めていた。
 また、マイクロソフト社のブースでは、ビジネスアプリケーション「Microsoft Office 97」のデモが行なわれ、こちらも多くの客を集めたほか、「Windows NTシアター」といった独立コーナーを設置するなど、盛り上がりを見せていた。ほかにも、米USRobotics社による56kbpsモデムのデモや、Java関連製品を集めた「Javaパビリオン」など企業ブースは見所満載であった。
人気のロータス社ブース前

●Net&Com'97は2月14日(金)まで開催

 初日のNet&Com'97は、平日ということもあり午前中の人手は少なかったが、午後からは、各企業のシステム管理担当者と見られる人々などが押しかけ、まずまずの人手となった。なお、コンベンションホールで開かれる「キーノート」講演では初日の関本NEC会長に続き、13日の米Netscape社社長ジェームス・バークスデール氏、14日の米Intel社上席副社長フランク・C・ギル氏などによる興味深い講演が行なわれるので、多くの来場者が見込まれる。

('97/2/12)

[Reported by okiyama@impress.co.jp ]


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