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テレビ用同軸ケーブルを利用してインターネット接続する実験がスタート
テレウェイ、新日本通信、デジタルペーパー3社の共同実験

  テレウェイ(日本高速通信株式会社)、新日本通信株式会社、株式会社デジタルペーパーの3社は、2月12日、既存のテレビアンテナ配線を利用してLANを構築し、インターネットに接続するシステムの実験を開始した。

 このシステムは、マンションなどに設置されている既存のテレビ用同軸ケーブルを利用してLANを構築し、これをテレウェイのインターネット接続サービスに接続するというもの。各室の壁面のテレビ用のアンテナ端子を専用インターフェイスに変更して、テレビとパソコン(10Base-2)を同時に接続できるようにしている。今回の実験は、東京・三鷹市にある社員寮の協力を得て、97年3月末まで実施される。

 テレウェイは現在試験期間中の専用線IP接続サービス「シリウスα」を提供し、新日本通信がシステムの運用管理にあたる。接続に必要な壁面ユニットなどのシステム「WebGate」は、デジタルペーパーが出資する株式会社ランゲートが製造している。

 実際にテレビとパソコンを同時に使用しても、ノイズなどは起きないという。3社では実験終了後に事業化していく予定だが、開始時期は現在のところ未定。また、LANの規模や利用形態に合わせて個別対応するため、価格は特に決まっていないとのこと。このシステムを使うと既存の設備ををそのまま利用できるので、工事費が抑えられ居住者の負担も軽くなる見込み。新日本通信としては、NTTのOCNよりも低い価格帯に設定したいとのことだった。

◎問い合わせ先
テレウェイ(日本高速通信株式会社)
シリウス事業推進部
TEL 03-5821-8875

('97/2/13)

[Reported by takasaki@impress.co.jp]


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