【ニュース/音楽】


日本レコード協会が3月1日にホームページ「Japan Music」を開設
データベースで2万7千タイトルの検索可能

■URL
http://www.japan-music.or.jp/

 

 社団法人日本レコード協会は、2月27日、加盟するレコード会社29社共同のホームページ「Japan Music」を3月1日に開設すると発表した。
 これはレコード業界全体として需要拡大のためのプロモーションを行なうことを目的とするもので、試聴なども含んだ総合的な音楽情報を提供するとのこと。

 「Music Topics」のコーナーでは、「なつかしの名曲紹介」や「今月の新譜情報」などを行なう。3月1日からは名盤を低価格で提供する『Q盤』100タイトルの情報を掲載、一部の楽曲についてはRealAudio 3.0による試聴(30~90秒)もできる。また、「Music Event」では、日本ゴールドディスク大賞などの協会主催のイベント情報を提供。第一弾として、3月5日に行なわれる第11回日本ゴールドディスク大賞の授賞式の模様や、受賞者インタビューなどをレポートする予定だ。

 中でも注目したいのは、93年以降に発売された作品2万7千タイトルを網羅したデータベース「Music Search」だ。アーティスト名から、作品のタイトルや曲目、ジャケット写真などが検索できる。各社のホームページでは、その会社から発売した作品のデータしか参照できないが、Japan Musicではアーティスト名で検索すると、レコード会社を移籍している場合も各社のデータを一覧できる。また4月には、加盟各社のホームページに掲載されている情報も一括して検索できるシステムも稼動する予定だ。

 レコード業界は、CDなどのパッケージメディアと競合するものであるとの考えから、これまでオンラインの音楽配信に慎重な姿勢を見せていた。しかし、今国会で著作権法が改正されてレコード製作者のネットワーク上の著作隣接権が認められる見込みとなったことから、確実な権利処理を行なうためのシステムづくりにも取り組むとのこと。権利処理については各社の共同出資による企画会社を設立することも検討中で、今後より具体的な検討を行なうとのことだ。

('97/2/27)

[Reported by takasaki@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp