【集中企画】
昨年12月5日号掲載の、「Windows 95はどこまでMacintoshに近づけるか?!」という企画を覚えているだろうか。今回の集中企画では、その反対に、MacintoshのデスクトップをWindows 95ライクにする方法をご紹介する。見た目はもちろんのこと、Macintoshには搭載されていない、Windows 95の便利な機能にも注目してほしい。
- http://www.proteron.com/gomac/ (GoMac)
- ftp://ftp.iij.ad.jp/pub/info-mac/gui/program-switcher-421.hqx (Program Switcher)
「GoMac」は、Windows 95とそっくりなタスクバーを、デスクトップの下部に表示させるツールだ。「スタート」メニューや時計なども、ちゃんと付いている。さらに、Windows 95でアプリケーションの切り替えに使うキーボードショートカット「alt + tab」を、Macintoshからでも「command + tab」で実現できるのでオススメ。なお、この切り替え機能だけなら、「Program Switcher」というシェアウェアでも実現可能だ。
タスクバーが付いたら、画面上部のMacintosh本来のメニューバーが気になる。これを消せるのが「ByeByeMBar」というツール。デフォルトでは、「command + 0」で消したり表示させたりできる。
MacintoshのウィンドウまわりをWindows 95風にするには、「Church Window」というツールを使う。Windows 95風やWindows 3.1風のほか、NeXT風やBeOS風のウィンドウを楽しめる。
- ftp://ftp.amug.org/pub/amug/bbs-in-a-box/files/icons/icon-tools/iconartist-1.2.1.sit.hqx (IConArtist)
- ftp://ftp.amug.org/approved_incoming/win95icons.sit.hqx (Windows95 Icons)
見た目の部分では、あとはアイコンを入れ替えれば、ほとんど区別が付かなくなる。普通のアプリケーションやフォルダのアイコンなら、「command + i」で情報ウィンドウを立ち上げ、アイコン部分をコピーペーストするだけでOKだ。だが、「ごみ箱」などのシステム関連のアイコンはロックがかかっており、そう簡単には変更できない。そんな時は、「IConArtist」というツールが便利だ。これと、「Windows95 Icons」というアイコンライブラリを使えば、もうデスクトップはWindows 95だ。
せっかくここまで改造したのだから、細部にも注意したいところだ。たまには周囲の人間にWindows 95とMacintoshの違いを「偉そうに」説明してみたい。そんな時のために、「Smart Scroll」をインストールしておこう。Macintoshでは、スクロールバーのグリップが正方形を保ったままであるのに対し、Windows 95では、全体の長さに合わせて長方形に変形するのだ。
MacintoshとWindows 95の違いで結構大きいのが、メニューまわりの操作だ。Windows 95の場合、メニュー部分を1度クリックすれば、そのままメニューウィンドウが開いていてくれて楽なのだが、Macintoshの場合、クリックしたままボタンから手が離せない。この問題を解決してくれるのが「RelaxFinger」だ。このツールをインストールしておけば、人差し指の疲れが随分と違うはず。
デスクトップいっぱいにウィンドウを開いていて、ごみ箱が見えない時、みなさんだったらどうするだろう? Windows 95を使っているなら、マウスを右クリックすれば、ファイルの削除やプリントアウトが可能だ。一方、マウスボタンが1つしかないMacintosh。そんな時に便利なのが「PowerMenu」だ。commandキーやcontrolキーなどとマウスクリックの組み合わせで、同様の機能が実現できる。
最近では、フロッピーディスクを使う機会が少なくなったが、それだけにバックグラウンドでフォーマットができないOSの仕様というのは痛い。しかし、「Disk Charmer」というソフトを使えば、この問題が解決できる。
('97/3/5)
[Reported by yuno@impress.co.jp / fukumoto@nets.or.jp / 勤苦今愚(KingKong) / Hiroyuki Et-OH]