【特集】
3月4日に気象庁が発表した開花予想によれば、暖冬の影響で桜(ソメイヨシノ)の開花は例年よりも早く、東京では3月25日頃に咲き始めるとのこと。陽気も良くなってきたところで、そろそろお花見の準備を始めてはいかがだろうか。
サクラと一口に言っても、開花予想の基準となる品種「ソメイヨシノ」以外にもたくさんの品種がある。事前に少し勉強しておくだけでも、一味違うお花見を味わえるのではないだろうか。
■写真とテキストで見る桜のデータベース「Welcome
to the Prunus Database!」
http://www.db.its.hiroshima-cu.ac.jp/~kitakami/sakura.html
広島市立大学が提供しているデータベース。日本に生息する約300種類の桜を和名で検索して、形質の特徴(テキスト)と写真を見ることができる。例えば「や」で始まる名前の桜を検索すると、「八重曙」から「弥生桜」まで12種類もあることがわかる。
■花の見た目の特徴から名前を検索できる「桜入門」
http://ftaka.ffpri-tmk.affrc.go.jp/katsuki/sakura/index-j.html
森林総合研究所多摩森林科学園には、桜の種類の保存を行なうための保存林があり、このページでは保存林の開花情報と種類の解説を掲載している。和名と学名以外に、花の形・色・大きさ等の特徴からも花の名前と特徴を検索できる。現在のところ解説はテキストのみ。
大規模なものから、感想がきちんと織り込まれた個人のガイドまで、WWWにはお花見スポットを選ぶ材料がたくさんある。公園などの開園時間も掲載しているページもあるので、お花見計画の前に一通りチェックしてみよう。
■全国の名所を網羅「さくらの名所150」
http://aulos.mainichi.co.jp/scarlet/japan-map/frame/sakura-index.html
毎日新聞の「AULOS」では、全国150ヶ所の名所を紹介している。写真とともに見頃時期や交通、問い合わせ先などの情報が掲載されている。また、読者からの「お花見の穴場」情報では、ガイドに載らないようなちょっとした桜並木などが紹介されている。
■足で探した花見情報「東京春便り・桜便り」
http://www.asahi-net.or.jp/~by3s-fet/spring.htm
人気の個人ページ「東京小さな旅」では、作者が自分の足で探した情報を中心に掲載している。「都内の地図(場所)で選ぶ」「目的で選ぶ」「独断で選ぶ花見どころベスト5」など、東京近郊のスポットを、本人の感想を交えて紹介している。また、読者からの情報も募集している。
■東京の地下鉄駅での配布でおなじみ「メトロお花見ガイド」のインターネット版
http://www.nikkan.co.jp/town/metoro/hanami/97hanami.html
東京在住の人には地下鉄駅で毎年配布されている「メトロお花見ガイド」はおなじみだが、そのインターネット版が登場した。地下鉄を使ったお花見ツアーの見本コースや、各地の名木を紹介している。
お花見といえば、やっぱり桜の木の下での宴会。地ビールや酒の肴も、インターネットで探してみよう。
■お花見セットもある「御殿場高原ビール」の通信販売
http://www.GKB.co.jp/
本誌96年9月のインターネット通販特集でも登場した「御殿場高原ビール」。現在は期間限定の「桜ビール」と黒胡麻ベーコン、生ハム、ピクルスなどをセットにした「お花見セット」を販売している。また、アウトドア用やパーティー用のセットもある。
■肴は手作りに限るというあなたに「ボブとアンジーのキッチン」
http://www.osakagas.co.jp/webcooking/index.html
オンラインレシピ集の定番「ボブとアンジーのキッチン」では、『酒の肴』『月別パーティーメニュー/4月 お花見』などのカテゴリーでレシピ検索ができる。作るのにかかる時間や難易度も示してあるので、お花見の時間から逆算して作り始められる。
場所と酒・肴が決まっても、天気が悪かったり花が咲いていなかったりしたら台無しだ。当日になって困らないように、天気と開花状況を前もってチェックしておこう。
■開花状況と天気を一度にチェック「サイバーウェザーワールド」
http://www.wni.co.jp/cww/index.html
釣り情報やゲレンデ情報など、レジャー向けの天気予報が充実しているサイバーウェザーワールド。開花状況(つぼみ~葉桜まで4段階)と天気予報を一緒に見られる『さくら見頃情報』は、今年は3月20日から公開される。有名なお花見スポット(東京なら上野公園や井の頭公園など、大阪なら造幣局と岸和田城など)ごとに情報が載っているので、自分が行く場所の状況を一目で把握できる。
■「森の贈り物」のさくらの開花予報
http://www.wnn.or.jp/wnn-f/index.html
NTT提供の環境問題を考えるページ「森の贈り物」には、『さくらの開花予報』が掲載されている。気象庁の資料を元に、各地の予想開花日が掲載されている。「開花とは花が数輪以上開いた状態のこと」「満開とは、花芽の約80%以上が開花した状態のこと」など、用語の解説もしっかりとされている。
■目的地の天気がピンポイントでわかる「ウェザー・アイ」
http://www.crc.co.jp/CRC/fg/f3/index.html
全国各地の短期予報と週間予報を見ることができる。例えば東京都7区域、神奈川県2区域など各地を細かく分けて予報しているので、目的地の天気をより詳しく知ることができる。
花粉症で外出するのがつらかったり、騒がしいのが苦手だったりで、実際に足を運ばない人もいるだろう。そんな人におすすめの中継サイトを集めてみた。
■日本で一番開花が早い高知県宿毛市のソメイヨシノを見られる「さくら咲く」
http://www.gallery.or.jp/square/sakura/index.html
高知県宿毛市は、日本で一番ソメイヨシノの開花が早い地域。その宿毛市桜町のソメイヨシノの様子を紹介している。今年は3月20日頃に咲き始めるとのことだ。
■岐阜・京都・長崎の桜を生中継「列島桜名木」
http://www.indis.co.jp/Tokai-TV/usuzumi/relaymap.html
http://www.indis.co.jp/Tokai-TV/index.html
(岐阜)
http://www.ktv.co.jp/97hanami/index.html
(京都)
http://www.ktn.co.jp/sakura/sakura.html
(長崎)
「列島桜名木」は各地のテレビ局主催の中継で、3月20日ごろから開始される予定。見られるのは岐阜・梶尾村の淡墨桜、京都・祇園の枝垂桜、長崎・西海公園の染井吉野で、毎日更新される。
■まるで桜の観察日記「桜情報-春期限定-」
http://www.hitachi.co.jp/Div/sdl/sakura/
株式会社日立製作所システム開発研究所のホームページでは、期間限定で研究所の中にある桜の木の様子を紹介している。平日毎日更新される情報は、写真2点と簡単なキャプションというシンプルなものだが、写真がきれいで観察日記を見ているような気分になる。
■区役所提供の「江東区さくら開花情報」
http://www.koto-cabletv.co.jp/~koho/
東京・江東区区役所の前の桜の木を毎日撮影。写真とともに「今日のさくらは、0%。まだつぼみです」のように開花状況を紹介している。バックナンバーもあるので、昨年の様子もわかる。
■日本一早い!沖縄の花見祭り
http://www.dio.co.jp/people/motobu/index.html
沖縄で咲く「琉球寒緋桜」は、1月下旬に満開を迎えるので、花見祭りも1月15日~2月上旬に行なわれた。琉球寒緋桜は花弁が濃紫紅色で、ソメイヨシノとは違う雰囲気を持っている。
('97/3/17)
[Reported by takasaki@impress.co.jp / Watchers]