【サービス/PHS】


NTTパーソナルが32Kデータ通信が可能な「PIASネット」を全国規模で展開
定額料金制度も5月1日より提供開始

■URL
http://www.nttphs.co.jp/(NTTパーソナルのホームページ)

 NTT中央パーソナル通信網株式会社は、PHSからインターネットへのアクセスポイントを提供するサービス「PIASネット(NTT Personal Internet Access Service Network)」の開始について、25日郵政大臣に届け出たと発表した。4月1日以降準備が整い次第サービスの提供を開始する。

 同サービスは、PIASネットと提携したインターネットプロバイダーを利用している32Kデータ通信ユーザーを対象としたもので、ユーザーは最寄りのPIASネットのアクセスポイントに接続し、そこからNTTPCコミュニケーションズのネットワーク網を介して、ユーザーが契約している各プロバイダーと接続、インターネットを利用することになる。利用料金は、アクセスポイントまでのPHS通信料金のみ(プロバイダーの利用料金は別途必要)。アクセスポイントは、おおむね県単位に用意するとしているが、4月の時点のアクセスポイントは全国27カ所で、その後54カ所にまで拡大の予定がある。

 たとえば、東京のPHSユーザーが出張で鹿児島に行った場合、ユーザーが利用しているプロバイダーのアクセスポイントが鹿児島にない場合でも、プロバイダーがPIASネットと提携していれば、鹿児島のPIASネットのアクセスポイントまでのPHSの通信料金だけで32kbpsでインターネットにアクセスできるわけだ。ユーザーはPIASネットのアクセスポイントに接続し、プロバイダーの識別子付きのユーザーIDとパスワードを入力すれば、その後はあたかも東京のプロバイダーと直結したかのように利用できる。今のところPIASネットと契約したプロバイダーはInfoSphereのみだが、同社では今後大手プロバイダーの利用を見込んでいるという。

 また同社は、32Kデータ通信に対して1カ月あたり2,900円の定額料金で5時間まで利用可能な料金プラン「32Kデータ料金プラン F5」も5月1日より開始する。対象となる通信区間は、おおむね同一県内に終始する通信(東京エリアは「03」等地域と「0422~0428」地域が別区分)。5時間を超える部分については、通常のPHS料金が適用される。PIASネットと組み合わせることで、全国どこからでも低価格にプロバイダーにアクセスが可能となる。なお、同社のプロトコル変換装置経由でアナログモデムへ接続した場合は、PHSからプロトコル変換装置までの通信区間が定額プランの適用対象となり、プロトコル変換装置からアナログモデムまでは距離・時間帯にかかわらず10円/分となる。

◎問い合わせ先
NTT中央パーソナル通信網株式会社
お客様用フリーダイヤル
TEL 0120-898956

('97/3/25)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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