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日本テレコム株式会社は、3月25日、インターネット接続サービス「ODNサービス(オープンデータ通信網サービス)」について郵政省に認可申請を行なったと発表した。サービス開始は、4月1日の予定。
ODNのサービスメニューは、大きく分けると以下の4種類。
メニュー | 特長 | 価格 |
第1種ODNサービス 「ファスト」 |
NTTなどの専用回線をアクセス回線とするタイプ。企業向け。 | 64kbps 75,000円 1.5Mbps 640,000円 6Mbps 2,500,000円など12段階 |
第2種ODNサービス 「エコノミー」 |
NTTのOCNをアクセス回線とする。主に企業向けのサービス。 | 128kbps 26,000円 1.5Mbps 195,000円 6Mbps 781,000円 |
第3種ODNサービス 「スーパー」 |
日本テレコムの施設内にユーザーの設備を設置(ハウジング)するもの。プロバイダー向け。 | 10Mbps 1,900,000円 100Mbps 10,490,000円 (別途ハウジング料金と回線使用料が必要) |
第4種ODNサービス 「ダイヤルアップ」 |
一般加入電話やISDN回線でアクセスするタイプ。個人向け。 | 1,950円(定額制) |
基本的には、上記の料金以外にアクセス回線(NTTや地域系事業者の回線)の利用料が別途必要。「エコノミー」の128kbpsを例にとると、利用料26,000円とNTTのOCNアクセスライン(128kbps)利用料8,900円で、合計34,900円となる。NTTの「OCNエコノミー」が月額38,000円なので、ODNの方が1割程度安くなる。
「ダイヤルアップ」は月額1,950円の固定料金だが、アクセス料金として全国一律1分10円が必要。月15時間利用したとして計算すると、合計7,950円となり、「OCNダイヤルアクセス」の4,300円(通話料金を3分10円として計算)よりも、かなり割高になる。
NTT以外のキャリアが続々とOCNに対抗するサービスを開始しているが、自社でアクセス回線を提供できない場合は、NTT回線に頼らざるをえない。価格を比較する場合は、アクセス回線の利用料まで考慮する必要がある。
('97/3/26)
[Reported by takasaki@impress.co.jp]