【イチオシ】


第34回レポーター: なかてつ氏

抱腹絶倒間違いなし
THE DILBERT ZONE

■URL
http://www.unitedmedia.com/comics/dilbert/

 ご存知の方も多いと思うが、Scott Adamsの「DILBERT」は、アメリカで大人気の4コマ漫画だ。何がすごいかというと、1,400紙以上の新聞に掲載され、さらに2冊の単行本「The Dilbert Principle」(編集部注:翻訳「ディルバートの法則」アスキー出版局刊)「Dogbert's Top Secret Management Handbook」はいずれもNew York Timesのベストセラー上位10冊に入っているのだ。この間出張でシンガポールに行った時、本屋で見つけて、ついつい衝動買いしてしまった。

 主人公のさえないコンピュータ・エンジニアDilbertと、コンピュータのことがよくわからないマヌケな上司や同僚たちが演ずる、ユーモアと皮肉たっぷりの職場事情。そんなシチュエーションが、リストラやリエンジニアリングなど、常に雇用への不安にさらされているホワイトカラーの心を掴んだのだ。また、作者のScott Adamas自身も、数年前までPacific Bellのコンピュータ・エンジニアで、その体験や読者から寄せられる大量の電子メールが作品に反映されているのも人気の秘密なのだろう。

 前置きが随分と長くなってしまったが、このオフィシャルページでは、そんな「Dilbert」の魅力をたっぷりと味わうことができる。

 目玉は、掲載された過去の漫画の「Archive」コーナー。日本ではなかなか毎日読むことのできない「Dilbert」だが、ここに来れば1週間遅れではあるが、過去1ヶ月分をまとめて読むことができる。日本人には理解に苦しむネタもあるが、私の英語力でもそこそこ楽しめるくらいだから大丈夫。

 それから、「Dilbert List of the Day」は特にオススメ。あるテーマに対する読者からの投稿に、みんなで投票して順位を付けようというコーナーだ。上司の悪口などが多いのだが、寄せられた上位作品を読むと、どことなく日本の「サラリーマン川柳」に似ていて、妙に笑えてしまう。

 また、「Center for Executive DUHcision-making」のコーナーも、ヒマつぶしにはもってこい。仕事にいき詰まってどう決断してよいか迷った時には、このコーナーの中の「Dogbert Oracle: Free Advice」で質問すれば、たちまちくだらない「教え」をいただける。そのほか、「The Dilbert Store」では、おかしなキャラクターグッズを眺めるだけでなく、実際に購入することもできる。

 とにかく笑えるサイトなので、まだ見ていない人は一度は訪れてみてはいかがだろう。でも、仕事中に見るのはちょっと考えた方が…。

('97/4/1)

[Reported by tetsuya@x.age.or.jp]


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