【サービス】


コミックのページの切替えやスクロールを自動化して提供

NECの「WebTheater」が実用化されサービス開始

■URL
http://www1e.meshnet.or.jp/wish/webtheater/(WebTheater)
http://www1e.meshnet.or.jp/shinchosha/comics/index.html(Web新潮)

 日本電気株式会社(NEC)は、同社が開発したシステム「WebTheater」を使ったサービスを発表した。WebTheaterは、WWWブラウザー上のページを自動的に切替えたり、スクロールしたりするもの。サービスは、新潮社のホームページ「Web新潮」上でだけ連載される松本零士氏のコミック「ワルキューレ」で開始される。WebTheaterを利用するために必要なソフト「BrowserManager」は、Windows版、Machintosh版ともにWebTheaterホームページより無償でダウンロードできる。なお、対応WWWブラウザーはNetscape Navigator2.0以上で、Internet Explorer版は現在開発中とのこと。

 システムは、ページをめくるタイミングなどの時間情報を記述したデータを、WebTheaterのサーバーから受け取ると、BrowserManagerがヘルパーアプリケーションとして起動してWWWブラウザーを制御し、自動的にページを切替えたり、スクロールしたりするというしくみ。利用者は、クリックなどの操作をすることなく、テレビを見るように受動的にインターネットの情報を見られるという。

 同社では、今後、時間情報を記述する言語のライセンス提供やシステム専用のサーバーの販売を進めていく。また、WebTheaterシステムを利用した広告では、広告内容を「強制的」に見せることができるとして、クリックすることで初めて広告効果を得られる従来の「バナー広告」とは違う広告料金体系を作っていきたいとしている。

 

('97/4/2)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / 金丸 雄一]


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