【イベントレポート】


Javaデベロッパーカンファレンス「JavaOne」レポート その3

■URL
http://www.javasoft.com/javaone/

■JavaOneの総括 - 一プログラマーとして
 4月3日のMcNealy会長のキーノートに代表されるように、JavaOneのキーノートは全体的に反Microsoft色の濃いもとなった。一方、テクニカルセッションのほうは中立的であり、ネームサービスや国際化など興味深い内容に富んでいた。

 会場で技術者が二人寄れば、決まってJavaの仮想マシン(VM)の愚痴になった。プラットフォームごとに実行結果が違うこと、パフォーマンスのこと、バグのこと…。日本人技術者の場合はさらに漢字入力の問題、日本語の開発環境のこと、はたまた外字の問題にまで言及することになる。

 JavaVMのダイナミックリンクライブラリ(DLL)化や、先日公開されたNetscape CommunicatorのJDK 1.1対応は明るい話題のひとつである。しかしながら、依然としてMicrosoft社の提供するJavaの実行環境(Internet Explorer)との整合性の問題は残る。JavaSoftの提供するクラスライブラリ(JFC)を使うのか、Microsoftのクラスライブラリ(AFC)を使うのかも現場にしてみれば大きな問題だ。

 MicrosoftのActiveXをさらしものにするだけでは何も解決はしない。エンドユーザーを納得させる説明と、Javaの開発者を安心させるソリューションが必要だろう。

('97/4/7)

[Reported by hiro@nextone.co.jp]

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