【新技術】


NTTとIIJが
インターネットコンテンツの効率的な配信を実現するための共同研究に着手

■URL
http://www.iij.ad.jp/whatsnew/ntt-proj.html

 日本電信電話株式会社株式会社インターネットイニシアティブは、大容量のインターネットコンテンツを持つサーバー群からインターネットプロバイダーへの効率的なデータ配信を実現するための技術確立に向け、共同実験を実施すると発表した。

 現在、インターネット上のトラフィックは爆発的に増加しており、ユーザーが必要とするデータに接続できなかったり、接続できたとしても非常に低パフォーマンスであったりといった問題が生じている。これを解決するためにミラーサーバーを置いたとしても、メンテナンスの手間や費用がかかる上、ユーザーが適切なミラーサーバーにアクセスするかどうかの保証もない。今回の共同研究はこうした現状を解決するため、「マルチフィード技術」の確立を目指すことにある。

 共同研究では、コンテンツサーバー群をまとめて高速LANに接続、その高速LANと各インターネットプロバイダーを高速な専用線で接続、トラフィックの測定や解析などを行なう。中核となるマルチフィード技術は、コンテンツサーバーとユーザー間の経路の最適化、およびコンテンツサーバーから各プロバイダーへのトラフィックの配分などを可能とするもので、技術が確立できれば効率的なデータ配信が実現できるようになるという。

 共同研究の期間は半年程度を予定。他のインターネットプロバイダーや、コンテンツプロバイダーにも参加を呼びかけていく。

('97/4/9)

[Reported by nagase@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp